ダイナースカードお勧め!特典・メリット・デメリット徹底解説とお得な入会方法(紹介・ポイントサイト・キャンペーン)
日本で発行されたクレジットカードの中でも最初と言われているカードが「ダイナースクラブカード」です。カードを利用している人には経営者や医学関係者など富とステータスを有している人が多いことからもハイステータスカードであると言うことができます。世界的にも「アメリカンエキスプレス」と「ダイナース」はカードを保有しているだけでゴールド以上の価値があると言われているカードです。
では、そんなダイナースクラブカードを利用するとどんなメリットがあるのでしょうか。ANAと提携した「ANAカード・ダイナース」JALと提携した「JALダイナース」などがありますが、ここでは、ダイナースのプロパーカードである「ダイナースクラブカード」を利用した時のメリット・デメリットをマイラーの視点から解説していきます。
ダイナースクラブカードの概要
ダイナースクラブカードの基本スペック
ダイナースクラブカードの基本スペックは以下の表のようになっています。
発行元 | 三井住友トラストクラブ |
国際ブランド | Diners Club |
本会員 年会費 | 22,000円+税 |
家族カード 年会費 | 5,000円+税 |
対応電子マネー | モバイルSuica、楽天Edy |
年齢制限 | 27歳以上 |
年会費は一般のカードのゴールドカードとほぼ同じで、家族カードでも年会費がかかります。また、カード発行の条件に年齢制限も付いているので、この基準を満たしていないとカード発行の審査で落とされるケースもあります。
ダイナースとマイル
各航空会社のマイラーにとっては、一番気になるのがダイナースクラブカードはマイルを貯めるのに適したカードであるかという点です。
まず、ダイナースクラブカードを利用すると100円で1ポイントが貯まります。このポイントには有効期限がないので、実質無期限でマイルを貯めることができます。このポイントを航空会社のマイルに移行することになります。
ダイナースクラブカードの8つのメリット
航空5社のマイルに移行可能
マイラーとして一番気になるダイナースクラブカードのマイレージ移行については以下の5社のマイレージクラブに移行することが可能です。
・ANA(ANAマイレージクラブ)
・大韓航空(スカイパス)
・ユナイテッド航空(マイレージプラス)
・デルタ航空(スカイマイル)
・アリタリア航空(ミッレミリア)
アメリカンエキスプレスの提携航空会社数と比べると少ないですが、それでも5つの航空会社のマイレージクラブに移行することができるのは大きなメリットです。交換率は「1ポイント=1円」で交換することができるので、実質100円で1マイル貯まる計算になります。
日本人であれば、ANAマイレージクラブが一番使いやすいですが、それ以外の4社についても日本に就航をしていますので、特典航空券として使うことができます。デルタ航空のスカイマイルであれば、日本国内線を運航しているスカイマークと提携関係にあるので、スカイマークの特典航空券にすることが可能です。また、北米に特典航空券で行きたいと思っても、特典航空券は座席数が限定されており、航空券発券に必要なマイル数もマイレージクラブによって異なります。自分が使いやすいマイレージクラブに自由にポイント移行することができます。
さらにANAマイレージクラブでは、マイルは加算されてから3年間という有効期限があります。しかし、ダイナースクラブのポイントは無期限であるため、ダイナースクラブポイントで長期的にポイントを貯めておき、必要になったときにマイル移行をする(年間40,000マイルが上限)ことも可能です。
残念ながらJAL(日本航空)の特典航空券はダイナースクラブカードで獲得することはできません。
国内空港でラウンジ利用できる
マイラーだけでなく、飛行機を利用する人にとって便利な特典として空港のラウンジを利用することができる特典が付いています。日本国内の中規模以上の空港には、航空会社が運営しているラウンジとクレジットカード会社が運営しているラウンジがあります。2つのうち、ダイナースクラブカードのマークが書いてある方のラウンジ(一般的にはカードラウンジ)を利用することができます。羽田空港や成田空港、関西国際空港には大型のラウンジが用意されているので、搭乗時間までドリンクを飲みながらゆっくり過ごすことができます。さらにコンセントやWiFiなどのビジネス環境も整っているので、搭乗待ちの間に仕事をしてしまうことも可能です。
プライオリティーパスと同等のラウンジが海外空港で利用可能
ダイナースクラブカードは、国内の空港だけでなく、海外の空港でもラウンジを利用することができます。その数850か所以上で、これは別途年会費が必要なプライオリティーパスには敵わない(プライオリティーパスは1200か所以上)ですが、同じ空港で重なっていることも多いので、ほぼプライオリティーパスとほぼ同じ数の空港でラウンジを利用することができます。実際、空港によっては、プライオリティーパスで利用できるラウンジとダイナースクラブカードで利用できるラウンジが共通のところも多いです。
実際に日本人の利用者が多い空港を挙げると以下のようになります。
空港名 | ダイナースカードで利用可能ラウンジ | プライオリティーパスで利用可能ラウンジ |
仁川国際空港
(韓国・ソウル) |
Sky Hub Lounge | Sky Hub Lounge |
上海浦東国際空港
(中国・上海) |
【国際線ターミナル1】
First Class Lounge(37) 【国際線ターミナル2】 First Class Lounge(69) |
【国際線ターミナル1】
First Class Lounge(37) 【国際線ターミナル2】 First Class Lounge(69) |
香港国際空港
(中国・香港) |
【ターミナル1】
Plaza Premium Lounge 【ターミナル2】 Plaza Premium Lounge |
【ターミナル1】
Plaza Premium Lounge 【ターミナル2】 Plaza Premium Lounge |
桃園国際空港
(台湾・台北) |
【ターミナル1】
Plaza Premium Lounge (Zone C) 【ターミナル2】 Plaza Premium Lounge (Zone A) |
【ターミナル1】
Plaza Premium Lounge (Zone C) 【ターミナル2】 Plaza Premium Lounge (Zone A) |
スワンナプーム国際空港
(タイ・バンコク) |
Miracle First Class Lounge | Miracle First Class Lounge |
チャンギ国際空港
(シンガポール) |
【ターミナル1】
SATS Premier Lounge T1など 【ターミナル2】 SATS Premier Lounge T2など 【ターミナル3】 SATS Premier Lounge T3など 【ターミナル4】 Blossom Lounge |
【ターミナル1】
Dnata Loungeなど 【ターミナル2】 SATS Premier Loungeなど 【ターミナル3】 SATS Premier Loungeなど 【ターミナル4】 Blossom Lounge 【後】 |
ジョン・F・ケネディ国際空港
(アメリカ・ニューヨーク) |
【ターミナル1】
KAL Business Class Lounge 【ターミナル4】 Wingtips Lounge |
【ターミナル1】
KAL Business Class Loungeなど 【ターミナル4】 Wingtips Lounge |
ホノルル国際空港
(アメリカ・ハワイ) |
IASS Hawaii Lounge | IASS Hawaii Lounge |
ロンドンヒースロー空港
(イギリス・ロンドン) |
【ターミナル2】
Plaza Premium Loungeなど 【ターミナル3】 No.1 Heathrowなど 【ターミナル5】 Aspire, The Lounge and Spa at LHR T5 |
【ターミナル2】
Plaza Premium Loungeなど 【ターミナル3】 No.1 Heathrowなど 【ターミナル5】 Aspire, The Lounge and Spa at LHR T5 |
フランクフルト国際空港
(ドイツ・フランクフルト) |
【ターミナル1】
LuxxLounge 【ターミナル2】 Sky Loungeなど |
【ターミナル1】
LuxxLounge 【ターミナル2】 Sky Loungeなど |
日本からの国際線が多く、日本人の利用者が多い空港を中心にまとめてみました。表を見ると分かる通り、プライオリティーパスとダイナースクラブカードで利用することができるラウンジがほぼ一緒です。つまり、ダイナースクラブカードにはプライオリティーパスとほぼ同じ能力が備わっているとよいと考えればよいです。プライオリティーパスそのものの発行には4万円ほどしますし、プライオイリティーパスが付帯されているクレジットカードだと最低でも1万円はします。そのことから考えても、頻繁に海外の空港を利用するのであれば、ラウンジを利用するためにカードを保有しておくのもありです。
利用限度額が高額になっている
ダイナースクラブカードの大きな特徴として「利用限度額が決まっていない」ということが挙げられます。これは勘違いしている人がいますが、利用限度額が設定されていないのではなく、一律に限度額が決まっておらず、最初から非常に高額の限度額が設定されているという点です。
そのため、かなり高額な買い物をしてもクレジットカードを利用して支払いをすることができます。実際に限度額が知りたい場合には、問い合わせをすると教えてもらうことができます。また、一時的に利用限度額を引き上げたい場合も、それまでの取引状況に応じて審査してもらうことができます。
充実した海外旅行保険
ダイナースクラブカードは、海外で信用があるクレジットカードだけに、海外旅行・国内旅行の保険も非常に充実しています。基本的なスペックは、ゴールドカード以上と考えておけばよいです。
まず、海外旅行保険は以下のようになっています。
補償内容 | 補償金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円(5,000万は自動付帯) |
障害治療 | 300万円 |
疾病治療 | 300万円 |
賠償責任 | 1億円 |
携行品損害 | 50万円 |
救護者費用 | 400万円 |
傷害死亡・後遺障害の最高額以外に関しては、全て自動付帯となっているので、ダイナースカードを利用していなくても補償してもらうことができるのが嬉しいところです。
国内旅行保険は以下のようになっています。
補償内容 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 最高1億円 |
入院 | 1日1万円 |
手術 | 内容に応じて10~40万 |
通院 | 1日3,000円 |
国内旅行保険の場合、気を付けなければいけないのが全て利用付帯になっている点です。宿泊利用や交通費、ツアー代金の支払いなどでダイナースカードを利用していれば、補償の対象となります。
TRUST CLUB プラチナマスターカードが発行できる
ダイナースクラブカードは魅力的だけど、利用することができるお店に制約があると感じている人も多いと思います。実際、日本国内でクレジットカードを利用するとしても「JCB・VISA・Master」の制約が付いているところが多いです。この制約を払しょくしてくれるのがTRUST CLUB プラチナマスターカードです。ダイナースクラブカードを保有している人が、年会費無料で発行することができる追加のクレジットカードで、ステータスはプラチナ扱い、さらにMasterブランドのカードなので、ほぼ全世界のお店で利用することができます。ダイナースを利用することができないお店の穴埋めをしてくれるカードなので、2枚持っていれば最強の組み合わせとなります。
さらにプラチナのステータスが付与されているので、信頼度が高く、レンタカーなど高額なものを借りるときの支払いにも効果を発揮します。
エグゼクティブダイニングでレストラン代が最大半額
ダイナースクラブカードには、「エグゼクティブダイニング」という優待サービスが付いています。この制度は、指定されたレストランにおいて食事をすると2名以上の利用で1名運の食事代が無料になるというサービスです。東京のフレンチレストラン「chez MACIO」や「Mezzanine」など、他にも和食から焼肉店などのお店がそろっています。お店は東京都内の掲載店が150店舗以上あるため、都内をよく利用する人の方が恩恵を受けやすいです。コース料理だと一人1万円以上になるようなお店が多いので、こうした高級レストランを年に2回程度利用する人であれば、十分に年会費の元を取ることができます。
コナミスポーツクラブの法人会員に
ダイナースクラブカードには、コナミスポーツクラブの優待も付いています。全国に展開しているフィットネスクラブで、それを法人会員で利用することができます。
内容は2つ用意されており、「都度利用制」と「月会費制」があります。都度利用制では、月に5回まで500円引きで利用することができるので、カテゴリーⅠの施設だと1回あたり1,100円(税別)ですが、これを税込み価格から500円引きで使うことができます。一般料金は1,836円(税別)なのでかなりお得に利用することができます。
月会費もかなり安くなっています。法人料金プランが適用され、カテゴリーにもよりますが、おおよそ月あたり1,000円程度は安くなる計算です。
ダイナースカードのデメリットは
マイル還元率は1%
マイラーによってダイナースクラブカードのデメリットと感じてしまうのが還元率の悪さです。一般的なクレジットカードはマイル還元率が1%で、これはダイナースクラブカードも同じです。しかし、ゴールドブランドになってくるとマイル還元率が優遇されているカードも多く、例えば、SPGアメックスであれば1.25%、他にもANA VISAワイドゴールドでも還元率は1.3%を超えてきてしまいます。
SPGアメックスは、40社近い航空会社のマイレージプログラムに移行することができるので、マイルを貯めるのに特化するのであれば他のカードの方が貯めやすくなります。
付帯機能が生かせない人は年会費が高い
ダイナースクラブカードのメリットとして、空港でのラウンジ利用や高級レストランで一名が無料で食事をすることができる「エグゼクティブダイニング」があります。空港ラウンジであれば1回あたりの利用料金が1,500円程度なので、年会費の元を取ろうと思うと15回程度の利用、エグゼクティブダイニングであれば1回あたり約1万円として、年に2回程度、この程度の利用をしないと年会費の元を取ることができません。
マイル以外の還元率が悪い
ダイナースクラブカードは、100円の利用で1ポイントを貯めることができ、マイルに交換するときは、それが1マイルとなるので100円で1マイルを貯めることができます。
しかし、これ以外のものに交換をするとなるととたんに交換率が悪くなります。クレジットカードを利用して貯めることができるポイントの多くが1ポイント=1円程度の価値になっています。
しかし、ダイナースクラブカードの場合、ポイントを金券に交換利用とすると最も交換率の高い「Amazonギフト」「JCBギフト券」などに交換すると1ポイントが0.4円の価値になってしまいます。ここからポイントの還元率は0.4%となってしまい、他のカードと比べると還元率が悪いのがデメリットです。
ダイナースカードのお得な入会方法
2019年10月現在行われているキャンペーン
ダイナースクラブカードでは、カードの入会特典としてさまざまなキャンペーンを行っています。2019年10月現在行われているキャンペーンは、10月1日から2020年3月31日まで行われているキャンペーンで、オリジナルラゲッジタグと30,000ポイントを獲得することができます。
ポイントの獲得は、他のクレジットカードのキャンペーンでも行われているカードの利用状況に応じてポイントが付与されます。条件は以下の表のとおりです。
【入会後3カ月間のカード利用金額】
利用条件 | 獲得ポイント |
25万円の利用 | 5,000ポイント |
50万円の利用 | 20,000ポイント |
カード利用に伴うポイント | 5,000ポイント |
上記のポイントを併せて30,000ポイント(30,000マイル相当)になります。入会して50万円利用するだけで日本国内の特典航空券2名分に到達することができます。
現在行われているキャンペーンは、ポイントが増えるキャンペーンで、ダイナースは時期によってキャンペーンの内容が大きく変わります。2019年の春には「年会費無料キャンペーン」が実施されたり「一定金額以上利用すると年会費無料」というキャンペーンが実施されたりしたこともあります。自分にとってお得な条件の時に申し込みをするのがベストです。
ANAダイナースカードなら発行で70,000マイル越え
ダイナースのプロパーカードではなく、ANAマイルのみに特化して貯めることができるANAダイナースカードならば条件を満たすとプロパーカードよりも多くのマイルを獲得することができます。
2019年10月から始まったキャンペーンでは、以下のような条件でポイントが付与されます。(集計期間が設定されており概ねカード発行から3か月または4か月後の月末まで)
利用条件 | 獲得ポイント |
新規入会特典 | 2,000マイル |
集計期間内に50万円の利用 | 38,000ポイント(38,000マイル相当) |
集計期間内にさらに40万円(合計90万円)の利用 | 20,000ポイント(20,000マイル相当) |
家族カードとビジネス・アカウントカードの入会 | 2,000ポイント(2,000マイル相当) |
カード利用のポイント | 9,000ポイント |
合計で71,000マイルもの大量マイルを獲得することができます。
ANAダイナースでは、ANAカードの機能も付いているので、フライトによるボーナスマイルやカード更新に伴うマイルも獲得することができます。ANAにしかマイルを貯めることはできませんが、プロパーカードのようにマイルに移行制限も付いていないので、たくさんのマイルを獲得することができます。
JALダイナースはどうか
ダイナースを利用してJALマイルをどうしても貯めたい場合には「JALダイナースカード」を利用するしかありません。ただ、JALマイルを貯めたい人にとって、ダイナースカードはメリットが大きいカードとは言いにくい状況です。
現在、JALダイナースカードを利用して獲得できるマイルは以下のようになっています。
利用条件 | 獲得ポイント |
入会ボーナス | 2,500マイル |
JALカードショッピングマイル・プレミアム入会ボーナス | 500マイル |
「JALカードアプリ」ダウンロード・ログインボーナス | 50マイル |
入会搭乗ボーナス | 5,000マイル |
これだけの条件を満たして、入会で獲得することができるボーナスマイルは8,050マイル相当ですが、入会搭乗ボーナスが含まれているので、期間内にJAL便に搭乗する必要があります。さらに入会後、抑揚月末までに3万円以上のカードを利用すると20%の確率で1,000マイルが当たる可能性のあるキャンペーンもあります。
しかし、これだけすべての条件を満たしたとしても獲得することができるボーナスマイルは9,050マイルしかなく、ANAマイルの7万マイル越えと比べると獲得することができるマイルは少ないです。
まとめ
ダイナースクラブカードは、マイル還元率は1%と一般的なカードと同じですが、5社のマイレージクラブに交換することができ、しかもポイントの期限がないので、実質無期限でマイルを貯めることができます。レストランの1名無料キャンペーンや空港ラウンジ利用の特典もあるので、こうした特典を利用することができる人は、ぜひ持っておきたいカードです。
入会キャンペーンでは、条件を満たすことによって30,000マイルもの大量マイルを獲得することができるキャンペーンが行われています。
一方、ANAマイルに特化して貯めるのであれば、ANAダイナースカードの方が入会ボーナスマイルが多いのでお得です。