会社の社長や事業主になると、法人用・事業用として、什器備品消耗品など様々なものを用意しなければいけません。
例えば、最近の仕事では欠かすことができないパソコンなどのOA機器やインターネット接続環境、ペーパー類からファイル・バインダーやプリンターインク、飲料や書籍まで、業態によって必要なものは変わってくるものの、毎月のように大量に什器備品消耗品など様々なものを購入していると思います。
社長・事業主だからこそ、こうした出費も上手に活用しましょう。活用することによって、なんと!海外旅行に行けるかもしれません。ちりも積もれば山となるのです。
キーワードは「ECサイト」「ポイントサイト」「マイル」の3つです。
マイルの貯め方
いきなり材料の仕入れや什器備品消耗品の購入をしてマイルを貯めようと考えても、何から始めてよいのか分からないと思います。
そこで順を追って説明をします。
ポイントサイトを使う
まず、最初にキーワードに挙げた「ポイントサイト」です。
まず、ポイントサイトとは何か、ポイントサイトは、インターネット上に開設されているサイトで、広告サイトのようなものです。たくさんのお店の広告を提供しており、提供されているサイトへ飛んで買い物をすると、お店や商品内容に応じたポイントがサービスされます。ポイントはポイントサイト独自で作っているものであり、お店によって付与率も異なります。
また、友達の紹介やゲームなど、商品購入以外でもポイントを貯めることができるサイトが多いです。
日本を代表するポイントサイトで、特にショッピングに強いサイトを紹介します。
・ハピタス
ショッピング関係のポイント還元率では、No.1といえるサイト。インターネットの商品購入でポイントを稼ぎたいのであれば、このサイトが一番便利です。カスタマーサポートサービスや利用者数も多いので信頼して使うことができます。
・ECナビ
こちらもハピタスと並びショッピング系でポイントを貯めるのに便利なサイト。ショッピングでのポイント還元率が高いのも魅力です。アンケートやゲームなどのコンテンツでもポイントを貯めることができます。楽天、Amazonの商品に強いので楽天、Amazonヘビーユーザーにはお薦め。
・モッピー
ポイントサイトとしては非常に名前が売れているモッピー。
ゲームや買い物だけでなくアンケートから在宅ワークまで幅広い分野でポイントを稼ぐことができます。ショッピング系では、爆発的にポイントは高いものがないもの、掲載されているお店の数が多いのが特徴です。
・ちょびリッチ
ECナビが楽天系に強いのであれば、Yahoo!ショッピングに強いのがちょびリッチで、最高還元率が30%を超えるのが魅力です。毎月5の付く日には買い物ポイントが2倍になるなどのキャンペーンを行っているので、上手に使うとポイントを稼げます。
・ポイントインカム
会員ランクシステムがあり、ランクによっては高還元率でポイントを獲得することができる。ショッピングの回数やスタンプを集めることによってボーナスポイントを獲得することができることもある。
・Getmoney
商品によっては最大還元率が100%という還元率の高さが魅力のサイト。
メールやゲームなど無料のコンテンツが多く、ショッピング関係ではYahoo!ショッピングに強い傾向がある。
上記に挙げたサイトがポイントサイトでショッピングに強いサイトになります。
これらのサイトを経由して買い物をすると買い物をした代金の1%~20%程度(もっと大きい場合もあり)が、それぞれのサイトのポイントとして付与されます。
会社の経営者や事業主となれば、会社の設備費として購入する金額だけでも非常に大きな金額になります。ポイントサイトはECサイトでの購入だけでなく、特定の店舗(オフィス用品店や家電量販店)で商品を購入した方が、ポイント付与率が高くなる傾向があります。オンラインショッピングであれば大きなものも簡単に購入することができますし、24時間いつでも商品の購入が可能です。まずは、ポイントサイトを活用して、マイルの元になるポイントを大量獲得しましょう。
ECサイトを利用する
2つ目のマイル獲得ポイントが「ECサイト」の活用です。
ECサイトとはElectronic Commerceの略で、簡単に言えばインターネット上に開設をしているお店を利用して、商品やサービスの売買をしているお店と考えればよいです。
「楽天市場」や「Amazon」などがECサイトの代表格であり、巨大な店舗でもあります。ECサイトを利用するメリットはいくつかありますが、マイルを貯めるという観点から見ると次の2つが大きなメリットになります。
1.ECサイトを利用することでポイントサイトのポイントが貯まる
ECサイトとポイントサイトは連動しており、ポイントサイトからECサイトを利用して買い物をしないとポイントサイトのポイントを貯めることができません。注意点はポイントサイトによってECサイトのポイントの貯まり方が異なります。できるだけ高還元率のポイントサイトを使って、ポイントサイトのポイントを貯めましょう。
2.ECサイトのポイントを貯めることができる
もう1つECサイトを使うメリットが、ECサイトのポイントを貯めることができるという点です。楽天であれば「楽天スーパーポイント」、Yahoo!ショッピングであれば「Tポイント」など、各ECサイトのポイントを貯めることができます。
このポイントも種類によってマイルに交換することができます。
「楽天ポイント」→「ANAマイル」
「Tポイント」→「ANAマイル」
「dポイント」→「JALマイル」
このようにECサイトのポイントを獲得することによって、ポイントサイトとECサイトのポイントを二重取りすることができます。
以上の2つの観点からもECサイトをいかに上手に利用するのかがポイントやマイルを獲得する鍵になります。
どのECサイトを利用するか
ECサイトを活用せよといわれても、どのサイトを利用するるとよいのか分からないと思います。
そこでメジャーなECサイトとポイントサイトの還元率を下に記します。一部のサイトでは、利用状況によって付与率が変動することがありますが、ここでは基本形で示します。付与率が一番高いサイトを使うのがお得になります。
ECサイト名 | ECサイト | 付与率 |
楽天市場 | ちょびリッチ
ポイントタウン ポイントインカム ハピタス お財布.com モッピー ECナビ |
1%
1% 1% 1% 1% 1% 0.6% |
アマゾン | セゾンポイントモール
(セゾンUCカード決済条件) モッピー (POINT WALLET VISA PREPAID) |
0.5~1%
0.5% |
Yahoo!ショッピング | GetMoney
チャンスイット ポイントインカム ハピタス げん玉 ポイントタウン モッピー ちょびリッチ お財布.com ライフメディア リアルワールド Ponta ECナビ Gポイント |
1.3%
1.3% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 0.8% 0.6% 0.5% |
LOHACO
|
ハピタス
ライフメディア ECナビ ポイントタウン GetMoney お財布.com ちょびリッチ げん玉 モッピー Gポイント Ponta |
2.0%
1.9% 1.6% 1.5% 1.5% 1.3% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% |
Qoo10 | ハピタス
ポイントインカム モッピー ECナビ ポイントタウン Gポイント げん玉 |
1.7%
1.2% 1.2% 1.2% 0.95% 0.5% 0.5% |
Yahooオークション | 現在登録されているサイトなし | |
メルカリ | ポイントタウン
ハピタス モッピー ポイントインカム ECナビ げん玉 Gポイント |
2.0%
1.0% 0.8% 0.6% 0.6% 0.5% 0.5% |
全体的にみればハピタス、モッピー、ポイントタウンの3つが上位に挙がってくる傾向があります。これに続いてくるのがポイントインカムやECナビあたりが、多くのECサイトと提携をしているのでたくさんのポイントを獲得しやすい傾向があります。
ただし、ポイントサイトによってはポイントアップのイベントを行ったり、ランク制度を設けて一定の利用金額以上になるとポイント付与率がアップしたりするようなサイトもあります。1つのサイトに固定して、ポイントをたくさん稼ぐのもよいですが、ポイントサイトを比較して、最も還元率の良いところを選択するのも大切です。
逆に利用するECサイトで見ると、サイトによって付与率が大きくことあります。例えばQoo10は、ハピタスのポイント還元率が非常によく「ハピタス&Qoo10」という組み合わせであれば1.7%の高還元率を実現することができます。Amazonは、ポイントの提携が少ないので、ポイントが付きにくく、楽天ではほぼ1.0%固定であるという現状を見れば、これらのサイトを使っている人は同じものがQoo10にあれば、こちらに乗り換えてみるのもいかがでしょうか。
商品を発注していくときに、できるだけ高還元率の「ポイントサイト&ECサイト」というのを使っていくのが賢いやり方です。
マイルを貯めるためのカード
マイルが貯まりやすいクレジットカード5選
経営者としてマイルを貯めていくのであれば、クレジットカードも必須になります。クレジットカードがなければ、効率よくマイルを貯めることができませんし、ポイントサイトを利用して貯めたポイントを効率よく交換することもできません。特に、ポイントサイト、ECサイト、クレジットカードのポイントとポイントの三重取りができないのが痛いです。
そこでマイルを貯めやすいお薦めのクレジットカード5選を紹介します。
1.ANAカードVISA/Masterワイドゴールド
ANAマイルを貯めるのに最強と言われるカード。通常の商品購入で1%の還元率を誇り、特約店を利用すれば2%の還元率になる。さらに、マイペイすリボとステージによるボーナスマイルを加味すればマイル還元率が常時1.3%~1.5%という非常に高い値になるのも魅力です。ゴールドカードでありながら年会費の割引が付いているので、一般カードとそんなに変わらない維持費で持つことができます。
ANAマイルを貯めたいのであれば絶対にお薦めの1枚。
2.SPGアメリカンエキスプレスカード
JALマイル、ANAマイルのどちらも貯めることができる便利なカード。年会費が3万円を超えるデメリットがあるものの、それを補う無料宿泊特典が付いてきます。さらにカード利用で付与されるマリオット・ボンヴォイポイントを60,000ポイント以上で移行すれば、マイル還元率は常に1.25%となり、JALマイルを貯めるカードの中では最大級の還元率を誇っています。JALやANAだけでなく40社を超える提携航空会社にマイル移行することができるので、自分の使いマイレージプログラムに分けて加算することができる便利なカードです。
3.JALカードVISA/Master
JALマイルを貯めるのにお薦めのカード。マイル還元率は1%で特約店を利用すると2%になります。フライトによってマイルも貯まり、毎年の更新でもボーナスマイルが付与されることからJALマイルを貯めたい人にはお薦め。フライトが多い人であればゴールドカード、電子マネーを頻繁に利用する人やJR東日本をよく使う人であればJALカードVIEW Suicaを選択するのがよいです。
4.ソラチカ・カード
東京メトロとANAが提携して発行をしているクレジットカード。そのままでもマイルを貯めることは可能ですが、このカードは、カードを保有することで使うことができるようになるメトロポイントがとても重要です。LINEポイントとメトロポイントを使うことによって、ポイントサイトのポイントを高還元率でANAマイルに交換することができる「ソラチカルート」を作り出します。メインカードではなく、サブカードとして保有しておきましょう。
5.セゾン・プラチナ・ビジネス・アメリカンエキスプレスカード
実質2万円の年会費で持つことができるアメリカンエキスプレスのプラチナブランドカードです。カードステータスを手に入れることができるだけでなく、JALマイルを貯めるのに優れたカードです。SAISON MILE CLUBに加入すると100円の利用でJALマイルを1マイル貯めることができるだけでなく、2,000円ごとに2.5ポイントをボーナスとして貯めることができるので、マイル還元率が1.125%となり、JALカードよりも高い還元率でマイルを貯めることができます。
なぜソラチカカードが必要なのか
これまで、商品購入するときにはポイントサイトを利用してポイントを貯めることで、マイルにすることができると説明ました。会社を経営するような立場であれば、利用する金額も大きく、その分、たくさんのポイントが貯まることになると思います。クレジットカードのポイントやECサイトで貯めることができるポイントは、ほぼ交換ルートが固定されているので、マイルにする割合が変わることはありませんが、ポイントサイトを利用して貯めたポイントについては、交換するルートによって最終的なマイルの数に大きな差が生じます。
例えば、ハピタスの1,000ポイントもAルートで交換すると500マイル、Bだと300マイル、Cだと810マイルというように分かれ、できるだけ高還元率のルートを通した方がよくなります。
この高還元率ルートを作り出すのに必要なのが「ソラチカカード」そして、このカードを使って交換することを「ソラチカルート」と言います。
ソラチカルートを簡単に説明すると、さまざまなポイントサイトで獲得したポイントをGポイント、またはLINEポイントに集約します。そして、メトロポイントに交換し、メトロポイントからANAマイルに交換します。メトロポイントとANAマイルをつなぐために必要なカードがソラチカカードになります。このルートを使うと、LINEポイントの90%がメトロポイントに、メトロポイントの90%がANAマイルになるので、LINEポイントになれば、そのうちの81%をANAマイルにすることができるルートが完成します。
ソラチカルートを利用した際のANAマイル加算率
ポイントサイト名 | 交換率(ルート) |
Gポイント・LINEポイント
モッピー・ちょびリッチ・ハピタス ワールドプレゼントポイント(VISAカード) PeX・GetMoney・ECナビ・ポイントインカム お財布.com |
81%
Gポイント→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル(通称 ソラチカルート) |
上記表を見れば分かりますが、ポイントサイトによって交換率がほとんどなく、代表的なポイントサイトからソラチカルートを経由してANAマイルに交換すれば81%が交換率になります。これは、多くのポイントサイトからGポイント、LINEポイントへの交換率が100%になっているためです。
交換可能なポイントサイトも非常にたくさんあり、モッピーやハピタスのポイントに交換することさえできれば、他のポイントでもANAマイルに交換することができます。
交換率の計算は、上記のポイントサイトまでの交換率に81%を掛け算することで計算できます。
なお、ソラチカルートばかりが注目されていますが、このルートの欠点は交換に時間がかかるところです。そこで、もう1つ知っておくとよいのが「TOKYU POINTルート」で、POKYU POINTのカードを保有していれば、「ドットマネー」というサイトからTOKYU POINTを経由してANAマイルに交換できます。この場合、交換率が75%と下がってしまいますが、ソラチカルートの別案として考えておきましょう。ドットマネーにもソラチカルートの時に紹介したポイントサイトからポイント交換が可能です。
まとめ
大量にポイントを獲得したいのであればポイントサイトの活用を欠かすことはできません。特に会社の経営や備品購入なれば、使う金額も大きいので、マイルを意識して支払うのかそうでないのかでは大きな違いが生まれます。
例えば、年間100万の楽天市場(楽天トラベルを含む)で支払いがあるとしても、マイル還元率が1%のANAカードを使っているだけでは1万マイルしか貯まりません。
しかし、ポイントサイトを利用し、マイル還元率の高いクレジットカード(例えば1.3%以上になるANA VISAカード)を使い、さらにECサイトのポイントも使えば
1.ポイントサイトで1%のポイント 1万ポイント
ソラチカルートでANAマイルにして8,100マイル
2.楽天市場でECサイトの1%ポイント 1万ポイント
ANAマイルに交換して 5,000ポイント
3、ANA VISAで支払いをして1.3%の還元率から13,000マイル
1から3を合計して、26,100マイル
ポイントサイトとECサイトを利用するだけでマイルは2.5倍以上も貯まりやすくなります。使う金額が大きくなればなるほど、差が大きくなるので、たくさんマイルを貯めるためには、「ECサイト」「ポイントサイト」の2つは欠かせません。たくさんマイルを貯めて、海外旅行に行ったり、社員の士気を高めるための道具に使ったりしていきましょう。