陸マイラーで大量マイルを獲得している人のほとんどが愛用している「ソラチカ・カード」。
正式名称は「ANA To Me CARD PASMO JCB」です。
では、なぜこのカードが陸マイラー必須のカードなのでしょうか。そんなソラチカ・カードをお薦めする7つの理由とお得な入会方法をここでは紹介します。
ソラチカ・カードってどんなカード
ANA To Me CARD PASMO JCB(別名 ソラチカ・カード)は東京の地下鉄運営会社である東京メトロとANAがコラボレーションして発行しているカードです。カードブランドはJCBしかありません。交通系電子マネーのPASMOとANAカードの機能がセットされているので、地下から空までこのカード1枚で移行することができるというのがカードの別名の由来となっています。
年会費は2,000円+消費税ですが、初年度については無料になります。東京に住んでいれば地下鉄に乗ることも多くあるでしょうからソラチカ・カードを持つメリットがあるような気がしますが、実際には日本中の陸マイラーに愛されている(必需品となっている)カードでもあります。では何が魅力なのかを次から紹介します。
ソラチカ・カードがお薦めな7つの理由
メトロポイントが貯まる
ソラチカ・カードをお薦めする重要な理由はメトロポイントが貯められるということです。メトロポイントは東京メトロが提供するポイントサービスで以下のような条件を満たすと貯めることができます。
【東京メトロ乗車に関して】
平日1乗車 | 5ポイント |
休日1乗車 | 15ポイント |
まず、基本の乗車ポイントです。これだけでも頻繁に東京メトロを利用している人にとってはメリットがあるかもしれません。
そして次が重要なポイント移行によってメトロポイントを貯めることができるということです。メトロポイントは様々なポイントと提携をしており、ポイント移行をすることができます。
移行することができるポイントの代表は以下の表のとおりです。
ポイント名 | ポイント | メトロポイント | 期間 |
LINEポイント | 300 | 270 | 約2か月 |
Okidokiポイント | 100 | 500 | 約3か月 |
永久不滅ポイント | 100 | 500 | 約70日 |
ANAマイル | 10,000マイル | 10,000 | 約2か月 |
この中で一番重要なのがLINEポイントです。
LINEポイントも提携先が多く、陸マイラーご用達の「ハピタス」や「モッピー」のポイントは直接またはGポイントを経由することによってLINEポイントにすることができます。そしてLINEポイントはメトロポイントにすることができ、これがLINEルートと呼ばれる陸マイラーが大量マイルを獲得するための黄金ルートになります。黄金ルートを作るためにもソラチカ・カードが必要になるのです。
・モッピー | ・ハピタス | ・ポイントタウン |
メトロポイントがANAマイルに
メトロポイントを貯めることができるという1つ目の理由と大きく関連する、ソラチカ・カードを発行する重要なポイントの1つがメトロポイントをANAマイルに交換することができるということです。しかも、ポイントの交換率が非常によくメトロポイントの90%をANAマイルに交換することができます。このANAマイルに高い割合で交換することができるのがソラチカ・カードの最大のメリットであり、多くの陸マイラーに指示される理由です。
では、どのくらい変わるのかをソラチカ・カードを持っているケースと持っていないケースで計算してみます。例えば、陸マイラーに人気のポイントサイトの「ハピタス」があります。ここで獲得した10,000ポイントをANAマイルに交換するとします。
ハピタスのポイントはそのままANAマイルに交換することはできないので等価でGポイントに交換します。GポイントからANAマイルに交換すると100G=33マイルになるので10,000ポイントの交換は3,300マイルの獲得になります。
しかし、ソラチカ・カードを持っているとGポイント(10,000ポイント)を等価でLINEポイント(10,000 LINEポイント)に、LINEポイントの90%がメトロポイント(9,000メトロポイント)に、そしてその90%がANAマイルに交換できます。(最終的に8,100マイル)
直接交換したときに比べるとANAマイルに交換したときに圧倒的な差が付くことが分かると思います。ソラチカ・カードを持っていないとハピタスポイントの33%しかマイルになりませんが、ソラチカ・カードを保有していれば81%をマイルにすることができます。このようにマイルの交換率を大幅に高めることができるのがソラチカ・カード最大のおすすめ理由です。
Okidokiポイントが貯まる
ソラチカ・カードはJCBブランドが付いているので、普段の買い物においてもJCBのポイントサービスであるOkidokiポイントを貯めることができます。ただし、ポイントの付与率はそこまで高くなく0.5%になります。1,000円の利用で1ポイントが付与されます。
しかし、還元率が低いからと言っても悲しむ必要はありません。利用者によってはポイントを貯めやすくなります。
PASMOの定期券として利用可能
ここからは主に東京周辺の鉄道を利用する人のメリットになりますが、1つ目がPASMOの定期券として利用することができるということです。PASMOは首都圏を中心としていくつかの鉄道事業者によって作られた電子マネーですが、このPASMOを定期券として利用している人は、ソラチカ・カード1枚にまとめることができます。よってカードを2枚持ち歩かなければいけないという不便さから解消されます。購入の仕方も簡単で東京メトロの場合には定期券を販売することができる自動券売機に差し込んで手続きをすれば購入完了です。ソラチカ・カードに搭載されているクレジットカードが自動的に決済をされるのでお金を忘れて購入することができないということもありません。
そして、もう1つ意識しておきたいのが定期券の購入でOkidokiポイントが貯まります。定期券の購入となると高額になりますが、これでポイントを貯めることができるのでとても便利です。
PASMOへのオートチャージ可能
交通系電子マネーを利用していて不安に感じるのが残高不足で改札を抜けられないという事態ではないでしょうか。ラッシュ時に改札でこのようなことが起こってしまうと周囲に迷惑がかかるのと同時に非常に恥ずかしい思いをしなければいけなくなります。
そんな不安感を解消してくれるのがソラチカ・カードをお薦めする理由の5つ目「オートチャージ機能」です。PASMOの残高が低くなると改札にタッチするだけでオートチャージの機能がついているので自動的にチャージされます。もちろんこの支払いもOkidokiポイントの付与対象となります。
100円で1マイルの加算は可能
ソラチカ・カードをANAマイラー的な視点で見た場合も悪くないカードです。なぜならばマイル還元率が1%はあるカードだからです。これがソラチカ・カードをお薦めする6つ目の理由です。
ソラチカ・カードにはANAカードの一部機能も付いており、通常のクレジットカード利用では1,000円で1ポイントのOkidokiポイントが貯まります。このポイントもANAマイルに交換することができ「1ポイント=5マイルコース(年会費無料)」と「1ポイント=10マイルコース(年会費5,000円+消費税)」から選択できます。年会費はかかるものの10マイルコースを選択すれば100円で1マイル貯まることになるので一般的なANAカードと変わりません。
また、一般のANAカードと同じようにANAカードマイルプラス提携店で利用するとクレジットカードのポイントとは別に利用金額に応じてANAマイルが直接加算されます。
100円=1マイルの店舗例 | ANA国際線・国内線航空券、ANA機内販売
ANAショッピングA-style、エネオス、アート引越センターなど |
200円=1マイルの店舗例 | セブンイレブン、阪急百貨店、阪神百貨店、大丸松坂屋
ニッポンレンタカーなど |
上記の提携店舗を利用すればマイル還元率を1.5%~2.0%まで高めることができます。
このようにANAカードとほぼ同じ機能があり、鉄道を利用してもマイル還元率を1%以上にすることができるのがソラチカ・カードの魅力です。
ANAカードの機能も付いてくる
ここまで鉄道を利用するメリットが中心でしたが、ANAを利用するときに便利なサービスが付いてくるのもソラチカ・カードのメリットです。
ANAカードについている特典が付帯されているのでポイントやマイルを稼ぐだけでなくお得に旅をすることができます。具体的には次のようなものです。
【ソラチカ・カードに付く特典】・カードの更新でボーナスマイル1,000マイル ・空港内のANA FESTAでの買い物10%割引(1,000円以上の購入) ・機内販売10%割引(1,000円以上の購入) ・ニッポンレンタカー、トヨタレンタカーなどで5%割引 ・ANA国内線ツアー、海外ツアー5%割引 など |
【ANAカードにはあるもののソラチカ・カードにない特典】・フライトのボーナスマイル など |
フライトでのボーナスマイルがないのは痛いところですが、それ以外はほとんどANAカードと同じ特典を受けることができます。
したがってANAカードの特典を受けたいという人にもお薦めのカードとなります。
ソラチカ・カードのお得な入会方法
キャンペーンを活用
ソラチカ・カードの申し込みをお得にするためには、必ずキャンペーンを狙い撃ちしましょう。ソラチカ・カードのキャンペーンはかなり強力でカードの発行をするだけで数万マイルを獲得することができます。2019年の夏現在行われているキャンペーンでは、最大3,6100マイルを獲得することが可能です。
【公式サイトのキャンペーン詳細】
ANAが主体のキャンペーンで
ANA便への搭乗で | 1,000マイル |
11月末までのカード利用額15万円以上で または
11月末までのカード利用額50万円以上で |
3,000マイル
15,000マイル |
ANAカードファミリーマイルの登録で | 500マイル |
合計 | 4,500マイルまたは16,500マイル |
JCB主体のキャンペーンで
MyJチェックの登録で | 1,200マイル |
12月末までのカード利用額10万円以上で または
12月末までのカード利用額25万円以上で または 12月末までのカード利用額70万円以上で |
1,500マイル
6,000マイル 17,400マイル |
合計 | 2,700または7,200または18,600マイル獲得 |
ANA主体とJCB主体のキャンペーンを合算して最大36,100マイルまで獲得することができます。これは条件を満たしたときのボーナスマイルなので70万円分カードを利用していれば、カード利用分として最大7,000マイルも追加で加算されます。
キャンペーンと併用できる「マイ友プログラム」
ただ、公式サイトから申し込みをするだけでは、お得とは言えません。お得にするための2つ目の技が「マイ友プログラム」です。現在、ANAカードを持っていない人限定で利用することができるものです。
既にANAカードを持っている人から紹介をしてもらう必要がありますが、専用の紹介ページに、紹介者の名前と紹介番号を登録するだけで完了です。これだけやっておくだけで、入会のボーナスマイルである1,000マイルと紹介してもらったということで500マイルが追加されます。カードを発行する前にやっておきましょう。
さらにポイントサイトも併用
ここまで紹介してきた方法にさらに併用できるのが「ポイントサイト」からの申し込みです。ソラチカ・カードを作ったのであれば、ポイントサイトからANAマイルへの高還元率交換ルートが完成したと同じなので、ポイントサイトも活用しましょう。ただし、サイトによって獲得できるポイントが異なるので以下にまとめました。ANAマイルへの換算はポイントサイトからLINEポイント、メトロポイントを経由する「ソラチカルート」で計算してあります。
サイト名 | 獲得ポイント | ANAマイル換算
(ソラチカルート経由) |
ハピタス | 2,700ポイント | 2,187マイル |
モッピー | 5,500ポイント | 4,455マイル |
ポイントインカム | 31,000ポイント | 5,265マイル |
ECナビ | 26,000ポイント | 5,427マイル |
ポイントサイトで付与されるポイントの量は季節によって大きく変動するので、上記の表は一例とお考えください。できるだけ高いポイントを獲得できるサイトを見つけ、その獲得ポイントに0.81(81%)をかけたものがANAマイルになります。
・モッピー | ・ハピタス | ・ポイントタウン |
サイトによっては数千ポイントを獲得することができ、ここまで出してきた「公式サイトのボーナス」「マイ友プログラムのマイル」と併せて三重取りをすることができればソラチカ・カードの発行をするだけで5万マイル近いANAマイルを獲得することができます。(5万マイルあれば国内3人で旅行やハワイまでエコノミークラスで行けてしまうマイル数です。)
ソラチカ・カードを発行すべき人は
ここまでソラチカ・カードのお薦めすべき理由をまとめてきましたが、ではどんな人にこのカードがお薦めなのでしょうか。まず、一番は「ポイントサイトを利用してANAマイルを貯めようとしている人」です。ソラチカ・カードがあれば、高還元率のANAマイル移行ルート(最大81%)が完成します。カードがないとマイルへ移行率が大幅に下がってしまうので、ポイントサイトを利用してマイルを貯めたい人は必須のカードです。2つ目は「PASMO利用、または東京メトロ利用者」です。通常ポイントの貯まりにくい定期券購入や鉄道利用でポイントを貯めることができ、東京メトロであれば乗車ポイントも付きます。マイルに交換しなくても1ポイント=1円の価値で還元することができるので、PASMOや東京メトロを頻繁に利用する人は持っておいて損はないカードです。