2021年はANAステータス獲得のチャンス！修行費用を抑えてプラチナステータスを獲得

2021年はANAステータス獲得のチャンス！修行費用を抑えてプラチナステータスを獲得

ANAは2020年末、2021年の同社ステータスを付与するにあたり、これまでにない新しいルールを発表しました。新型コロナウイルスの流行に伴って、フライトによって貯まるプラチナポイントを獲得する機会が減少する見込みから、プラチナポイントだけでなく、日常生活におけるクレジットカードの利用も上級ステータス獲得の条件に入りました。

2021年　ANAプラチナステータス獲得の条件

従来の獲得条件はそのまま

ANAのプラチナメンバーは、フライトによってマイルとは別に付与される「プレミアムポイント」によって決まります。

2020年までは、下の表のようにプレミアムポイントが条件を超えるとANAのステータスが付与されました。

2021年もこの条件は継続されています。つまり、従来通りのプレミアムポイントを獲得して、ANAのステータスを獲得することも可能です。

新しく始まった「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」

ANAでは、2021年新しいステータス獲得のキャンペーンをスタートしました。

それが「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」です。

このキャンペーンは、３つの条件を満たすことでANAのステータスを獲得することができます。従来は、フライトによるプレミアムポイント獲得のみがステータスの対象となりましたが、今回のチャレンジではフライトで獲得するプレミアムポイントが大幅に下がり、その代わり２つの条件が加算されたことになります。

ステータスの獲得条件は以下の表のようになります。

★「対象サービスの利用」

・ANAのふるさと納税　　☆

・ANAの保険

・住まい de MILE

・ANA STORE@SKY

・国際線機内販売

・ANA FESTA（空港内店舗）　☆

・ANAショッピング A-style　☆

・ANAトラベラーズ

・ANAマイレージモール　☆

・ANAカードマイルプラス　☆

・ANAマイレージプラスモバイルプラス　☆

・マイルが貯まる加盟店　☆

上記のサービスを利用すること。☆がついているものは比較的使いやすい、または1回利用するだけで条件を満たせるものです。

大きな変更点はプレミアムポイント・利用額と利用内容・ダイヤモンドMOREの新設

今回の「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」において、大きく変わっているのが３つあります。

まず、1つ目がプレミアムポイントの大幅減少です。これまでSFC（スーパーフライヤーズカード）になるためにはプラチナステータスを獲得する必要がありました。プラチナステータス獲得には、従来の方法であれば50,000プレミアムポイント（以下PP）必要でしたが、それが30,000PP、ダイヤモンドステータスについては、100,000PP必要であったものが80,000または50,000PPと4割から半減になりました。

これは単純に考えればステータス獲得に必要なフライト回数が減少し、ステータス修行を考えている人にとっては費用の大幅減となります。

2つ目に、ANAカードまたはANA Payの利用額と利用するサービスが条件に含まれているという点です。プラチナの場合には年間の利用額が600万円以上とかなり高い（月の平均カード利用額が50万円以上）のが欠点です。利用サービスは1回でも利用すれば条件を満たすことができ、比較的条件は緩いと言えます。

3つ目が「ダイヤモンドMORE」の新設です。これまでANAのステータスはダイヤモンドが一番上でしたが、その上に新設されたステータスです。通常のダイヤモンド特典に加えて

・マイルからANA SKY コインへ特別交換倍率2.0倍のボーナスコインをプレゼント

・ANAカードファミリーマイルに登録のご家族へ「ダイヤモンドサービス」ステータスをプレゼント

が加わります。

2021年SFC取得の修行を考える

難しいのは年間のANAカード利用額

2021年にSFCの取得を目指してステータス修行をするとします。

「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」を利用すれば、かなり修行にかかる費用は抑えることができると思います。一方で、一番問題になるのが「カードの利用金額条件」ではないでしょうか。プラチナを獲得するためには、年間で600万円を利用しなければいけません。年間600万円となると月の平均カード利用金額は50万円程度が必要になり、カードの利用限度額も最低100万円以上ないと利用限度額に引っかかる恐れがあります。「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」を利用しようと考えているのであれば年間にクレジットカードを600万円以上利用する計画も併せて立てておく必要があります。

カード利用限度額の条件クリアーを見越して修行する

では、利用限度額をクリアーできるとして「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」を利用したときの修行と回数はいくつになるのか計算します。

「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」のPP加算条件として「ANAグループ運航便利用」と決められているので、スターアライアンスの加盟航空会社は利用しにくいです。さらに新型コロナウイルスの流行に伴ってANAの国際線は大幅に減便されており、さらにPCR検査や隔離期間などが設定されていることから、ここではANA国内線を利用した場合のケースで考えます。

修行の定番　沖縄路線で考える

まず、SFC修行の定番沖縄路線で2021年のSFC修行ルートを計算します。

東京－沖縄便は、2021年1月現在、発表されている運賃で計算します。

SFC獲得代金は、30,000PPを獲得することを基に計算します。

発表されている運賃を元に計算すると上記のようになりました。

大阪発や中部発であっても概ね同じようなPP単価になっているので、最も安く修行しようと思うのであれば20万円程度でSFCを獲得することができます。2020年までは、SFC修行の費用だけで最も安くても約35万円程度かかっていたことを考えればかなり安くなっています。また、フライトの本数も21本で済むので、最大1日4往復できることを考えれば５日から6日程度の日程でSFC修行が完了できます。プレミアムクラスは、修行そのものは楽になるのですが、運賃の値上げにより、かなり費用が掛かります。

かつては石垣便や宮古島便もSFC修行の定番ルートになっていましたが、PP単価が10円～11円台になってしまうこと、現行のスケジュールでは、1日1往復が限界なところなどから、東京－羽田便と比較するとメリットが小さいです。

東京（地方）から沖縄往復が2021年修行のメイン

国際線が使えない状況を考えると2021年修行のメインになるのは

「東京→沖縄→東京→沖縄→東京」または、「地方→沖縄→東京→沖縄→東京」

この２つが中心になります。日程が組みやすいこと、価格が安いところが大きな理由です。これを５日間行い、最後に近距離で調整をするのが最も安く修行をすることができます。

ただし、修行費用は20万円程度であることからも懸念材料になるのが、「年間600万円のカード利用」というハードルです。せっかく修行をしたのに最終的に利用条件を満たせなかったのでは、悲しいことになります。

そこで「年間のカード利用金額が600万円を超える見込み」これがついた段階で、修行を開始しても間に合います。獲得できるPPが少なくなっているので、条件を満たすことができれば、修行するとお得にSFC（スーパーフライヤーズカード）を手に入れることができます。

まとめ

ANAは2021年新しいキャンペーンとして「プレミアムメンバーステータス獲得チャレンジ2021」をスタートしました。従来のフライトによる「プレミアムポイント」のほかに「カードの利用金額」と「ANAサービスの利用」という２つの条件が付帯されました。

その代わり、ステータス獲得に必要なプレミアムポイントの条件が大幅に下がり、SFCを獲得するだけであれば、最安値で20万円ほどで取得することができます。

フライトの条件が緩くなった一方で、カードの利用金額が年間600万円以上となっているので、かなり多くの金額をカード決済しないと条件を満たせない点が注意です。

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