マリオットボンヴォイは世界一のメガ・ホテルグループです。「ザ・リッツ・カールトン」「コートヤード・バイ・マリオット」「セントレジスホテル」など有名なホテルブランドを展開していて、これらのホテルを利用する際に優遇されるステータス制度を導入しています。
ステータスにはランクがあり、どのランクに位置しているかによって受けられる特典が変化します。今回はマリオットボンヴォイが提供するステータスの種類、それぞれのステータスでどのような特典を受けられるのかについて解説します。
マリオットボンヴォイのステータス種別
マリオットボンヴォイにはステータス制度があり、エリート特典と呼ばれています。単純な会員登録によってメンバーのステータスが与えられ、そこから主に宿泊回数によって最大5回ランクアップできます。ステータスがランクアップすると、以下のとおりいくつもの特典が受けられる仕組みです。
(出典:マリオットインターナショナルHP)
上記から確認できるとおりステータスが上がることによって多くの特典を受けられるようになります。以下では具体的にどのような特典を受けられるのか解説します。
メンバーになることで得られる特典
マリオットボンヴォイの公式サイトやアプリなどから会員登録することでメンバーのステータスを得られます。メンバーになるだけでも会員以外とは異なった特典を受けられる仕組みです。
会員向け価格で宿泊可能
会員登録しておくだけで、一般向けの価格から5%程度割り引かれた会員向け価格で宿泊できます。マリオットボンヴォイの公式サイトから申し込みした場合に限られますが、少しでも安く宿泊できることはメリットです。
また、マリオットボンヴォイは公式サイトのベストレート保証を宣言しています。これは公式サイトの価格が他の予約サイトよりも安いことを保証するものです。つまり、会員登録して割引を受けられれば、それが最も安い価格となります。
なお、もし予約してから24時間以内に同じ条件で公式サイトよりも安いプランが提供されていれば、申請することで料金面の優遇を受けられます。そのため、同じタイミングで宿泊申し込みをするならば、ステータスによる割引を受けるのが一番です。
ポイントを獲得
会員登録をしてから宿泊するとマリオットボンヴォイグループで利用できるポイントを獲得できます。原則として支払い金額1米ドルに対して10ポイント獲得できる仕組みで、獲得したポイントは宿泊料金の充当などに利用できます。
また、ホテルへ宿泊せずにマリオットボンヴォイグループの施設内にあるレストランなどを利用した際もポイントを獲得可能です。ホテルに宿泊した場合とはポイントの獲得レートが異なり、最大で支払い金額1米ドルあたり10ポイントが獲得できます。
アーリーチェックイン
公式のサービスとしては大々的に明記されていませんが、ステータスを保有している会員はアーリーチェックインの要望を出せます。アプリからホテルへコンタクトしたり、予約時のフリーフォームに要望を記載しておくなどが可能です。
なお、公式サイトのよくある質問を参考にすると「状況が許す限り対応する」と記載されています。要望を出してもアーリーチェックインできない場合もあるため、できるだけ早く確認しておくようにしましょう。
子ども向け特典
会員がマリオットボンヴォイグループのホテルに宿泊して朝食を申し込む場合、子供の料金が無料になる特典です。1回あたり12歳以下の子どもが2人まで無料になります。本来は子ども料金の支払いが必要ですが、会員ならばそれは必要ありません。
シルバーエリートになることで得られる特典
(出典:マリオットインターナショナルHP)
1月1日~12月31日までの1年間に10泊するとメンバーからシルバーエリートへとランクアップします。ランクアップした後は翌々年の2月までステータスが継続します。また、ゴールドエリートの条件を満たすとランクアップされます。
また「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード」と呼ばれるマリオットボンヴォイグループのクレジットカードを発行すると、1年間の泊数に関係なく無条件にランクアップ可能です。メンバーの特典に追加される特典を解説します。
10%のボーナスポイント
シルバーエリートへランクアップすることで、10%のボーナスポイントが獲得できます。つまり、支払い金額1米ドルに対して11ポイントを獲得可能です。
また、獲得できるポイントが10%増えるため、宿泊以外のポイント獲得にも適用されます。レストランなどでポイントを獲得した際も、同様に10%のボーナスポイントが獲得できるのです。
レイトチェックアウト
空室状況によってはレイトチェックアウトが認められます。本来はチェックアウトが10時や11時のホテルでも、12時まで滞在可能です。朝食をとってからチェックアウトまで時間の余裕が生まれたため、滞在をよりよいものにできます。
ただ、シルバーエリートでは必ずレイトチェックアウトが認められるとは限りません。長時間の滞在を予定しているならば、最初から長時間滞在の予約を取った方が安心です。
完全予約保証
シルバーエリートは宿泊の予約にあたって完全予約保証が適用されます。完全予約保証とは、何らかの事由によってホテルへの宿泊ができなくなった場合に、近隣ホテルの宿泊費用などを補填してもらえるものです。具体的な内容は以下のとおりです。
参加ブランド | 補償内容 |
エディション・ホテル、ラグジュアリーコレクション、Wホテル、JWマリオット、マリオット・ホテル、シェラトン、デルタ・ホテルズ、ルメリディアン、ウェスティン、オートグラフ コレクション、ルネッサンス・ホテル、トリビュートポートフォリオ、ゲイロード・ホテル | 200米ドルと90,000ポイント |
コートヤード・バイ・マリオット、フォーポイント、スプリングヒル・スイート、プロテア・ホテル、フェアフィールド、ACホテル・バイ・マリオット、アロフト、レジデンス・イン、タウンプレース・スイート、モクシー・ホテル | 100米ドル |
日本ではあまり耳にする機会がありませんが、海外ではホテルに問題が発生することがあります。例えば電気や水などのインフラによってホテルに宿泊できないことがあるのです。また、日本でも前の宿泊者が予期せぬ使い方をして、宿泊できない状況に陥ることが考えられます。
完全予約保証が適用されることで万が一の備えもバッチリです。マリオットボンヴォイグループで宿泊予約さえ取っておけば、宿泊に困ることはないでしょう。
ゴールドエリートになることで得られる特典
(出典:マリオットインターナショナルHP)
1月1日~12月31日までの1年間に25泊するとシルバーエリートからゴールドエリートへとランクアップします。また「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」と呼ばれるマリオットボンヴォイグループが提供する上位のクレジットカードを発行すると、1年間の泊数に関係なくランクアップ可能です。
宿泊数でランクアップした後は翌々年の2月までステータスが継続します。クレジットカードでランクアップした場合は保有している限りステータスが継続します。なお、どちらの場合も宿泊数がプラチナエリートの条件を満たすとランクアップされます。
シルバーエリートの特典に追加される特典や変更になる特典を解説します。
25%のボーナスポイント
シルバーエリートと同様にゴールドエリートもボーナスポイントが付与されます。ゴールドエリートにランクアップすることで、ボーナスポイントが10%から25%に増加する仕組みです。
ゴールドエリートにおいても、ホテル宿泊やレストランの利用などでポイントが獲得できます。ボーナスポイントの付与率以外はシルバーエリートからの変化がありません。
14時までのレイトチェックアウト
ゴールドエリートにステータスがランクアップすると、14時までのレイトチェックアウトが利用できます。シルバーエリートは客室の空き状況に左右されますが、ゴールドエリートは標準でレイトチェックアウトを選択可能です。
客室に14時まで滞在できるため、翌日の予定が夕方からある場合などに重宝します。また、客室に食事を持ち込んで昼食をとることも可能です。そうすれば、チェックアウトまでの時間をよりゆっくりと活用できます。
客室のアップグレード
ゴールドエリート以上のステータスを保有していると、客室の空き状況に応じてアップグレードを受けられます。ゴールドエリートの場合、スイートへのアップグレードはなく、それ未満の客室にアップグレードされる仕組みです。
例えば、ラグジュアリーホテルに分類される「W大阪」に宿泊するケースをご紹介します。2023年1月の料金を確認してみると、以下のとおり最も安い「キング1台, コージーゲストルーム」で1泊70,963円です。
もし、これがアップグレードされ「キング1台, ワンダフルゲストルーム」になると、以下のとおり1泊77,161円です。
(出典:マリオットインターナショナルHP)
ランクアップされることで6,000円ほどの価値を生み出しています。空き状況によってはスイート未満のさらにゴージャスな部屋にアップグレードされるかもしれません。
ホテルによってはアップグレードで数万円の価値を生み出すことがあります。客室のアップグレードはどのホテルグループにおいても醍醐味といえるものであり、ステータスを高める意味を感じる部分です。ステータスで受けられる特典の中でも特に重要視して良いでしょう。
ウェルカムギフトの提供
ホテルへ宿泊する場合はポイントによるウェルカムギフトが提供されます。宿泊するホテルブランドによってギフトとして提供されるポイント数は異なり、以下のとおりです。
参加ブランド | エリートウェルカムギフト |
ザ・リッツ・カールトン、リッツ・カールトン・リザーブ、セントレジス、エディション・ホテル、ラグジュアリーコレクション、Wホテル、JWマリオット、マリオット・ホテル、シェラトン、マリオット・バケーション・クラブ、マリオット・グランド・レジデンス・クラブ、シェラトン バケーションクラブ、ウェスティン バケーションクラブ、デルタ・ホテル、ルメリディアン、ウェスティン、オートグラフ コレクション、Design Hotels、ルネッサンス・ホテル、トリビュートポートフォリオ、ゲイロード・ホテル、ホーム&ヴィラ・バイ・マリオットインターナショナル | 1滞在あたり最大500ポイント |
コートヤード・バイ・マリオット、フォーポイント、スプリングヒル・スイート、プロテア・ホテル、フェアフィールド、ACホテル・バイ・マリオット、アロフト、レジデンス・イン、タウンプレース・スイート、モクシー・ホテル | 1滞在ごとに250ポイント |
ゴールドエリート向け会員デスク
マリオットボンヴォイと電話でコミュニケーションをとりたい場合は専用デスクが用意されています。一般のデスクとは異なった電話番号が用意されているため、スムーズに電話連絡が可能です。
例えば、ホテルを予約したい場合にゴールドエリート向け会員デスクを利用できます。混雑しづらい電話番号であるため、素早く対応してもらえるでしょう。
また、記念日などサプライズしたい内容があるならば、ゴールドエリート向け会員デスクで対応してもらえます。ホテルに直接連絡して対応してもらうことも可能ですが、ホテルへの電話連絡は混雑しているかもしれません。そのため、ホテルではなくゴールドエリート会員向けのデスクに連絡すると良いでしょう。
プラチナエリートになることで得られる特典
(出典:マリオットインターナショナルHP)
1月1日~12月31日までの1年間に50泊するとゴールドエリートからプラチナエリートへとランクアップします。ランクアップした後は翌々年の2月までステータスが継続する仕組みです。宿泊数がチタンエリートの条件を満たすとランクアップされます。
プラチナエリートはゴールドエリートまでと異なりクレジットカードの発行でステータスを高めることはできません。ゴールドエリートの特典に追加される特典や変更になる特典を解説します。
50%のボーナスポイント
プラチナエリートになるとボーナスポイントが50%に増加します。つまり、支払い金額1米ドルに対して15ポイントを獲得可能です。
プラチナエリートも、ホテル宿泊やレストランの利用などでポイントが獲得できます。ボーナスポイントの付与率以外は変化がありません。
よりランクの高い客室へのアップグレード
(出典:マリオットインターナショナルHP)
プラチナエリートのステータスを手に入れると、ゴールドエリートよりもランクの高い客室へのアップグレードが期待できます。具体的には、一部スイートルームを含めた客室までアップグレードの対象となるのです。
マリオットボンヴォイグループはホテルによって客室の名称やランク付けが異なります。そのためアップグレード対象は「客室アップグレード (一部スイートを含む) のリクエストには最善の努力で対応いたします。」と抽象的です。すでに予約されている場合はやむを得ませんが、そうでない限りはスイート含めてアップグレード対象と理解できます。
なお、アップグレードは部屋のランク自体がアップグレードするとは限りません。例えば、同じエグゼクティブルームの中で「より広い部屋」や「より見晴らしが良い部屋」にアップグレードされる可能性もあります。
なお、ザ・リッツ・カールトンでは、プラチナエリートでもスイートやクラブラウンジアクセス付きの部屋にはアップグレードされません。ホテルの中でも最高峰であるため、例外であると考えておきましょう。
レイトチェックアウトが16時へ延長
プラチナエリートへランクアップするとレイトチェックアウトの最終時刻が16時まで延長されます。ゴールドエリートでもレイトチェックアウトが適用されますが、プラチナエリートでは最終時刻が大幅に延長されるのです。
チェックアウトが16時になると、翌日の予定が夜からでも時間を無駄にすることなく過ごせます。例えば、夕方まで客室で仕事をして、その後にクライアントと会食するようなことができるでしょう。また、海外とのミーティングに備え、夕方までゆっくりと羽根を伸ばすことも可能です。
エグゼクティブ・ラウンジの利用
ホテル内にエグゼクティブ・ラウンジが用意されている場合は、本人と同伴者1名が無料で利用できます。ラウンジでは時間帯に応じて以下のサービスが提供されます。
- モーニング:レストランではなくラウンジでの朝食
- アフタヌーン:焼き菓子やフルーツなどの軽食とドリンク
- ディナー:食事とアルコール類の提供
- バー:おつまみとアルコール類の提供
細かな提供内容は利用するラウンジによって異なります。Webサイトやチェックイン時の案内などで確認できるため、ラウンジを利用するならば事前に確認しておきましょう。
特に注目しておきたいのはディナーです。利用するラウンジには左右されますが、夕食として十分な食事が提供されていることが多々あります。ホテルから出て食事を取らなくとも、ラウンジで無料の食事を取れば高いコストパフォーマンスを感じられるでしょう。
なお、プラチナエリートは朝食が自動的に付帯されるため、ラウンジで朝食をとることができます。レストランを選択することもできますが、ラウンジを選択した方が混雑を回避できるためおすすめです。
ウェルカムギフトの選択
プラチナエリートにランクアップすると、ウェルカムギフトを自分で選択できます。マリオットボンヴォイグループのポイントや無料朝食、アメニティや飲食クレジットから状況に応じて必要なものを選択可能です。
ただ、すべてのホテルにおいて同じ選択肢が設けられているのではなく、ホテルブランドによって概ね以下のとおり定められています。
参加ブランド | ウェルカムギフトの内容(それぞれいずれか) | |
JWマリオット、マリオット・ホテル、デルタ・ホテルズ、オートグラフ コレクション、ルネッサンス・ホテル | 米国、カナダ、ヨーロッパ:
・1滞在あたり1,000ポイント ・1滞在あたり10米ドル分の飲食クレジット
アジア、オーストラリア、太平洋諸島、カリブ諸島、メキシコ、中米、南米、中東、アフリカ: ・1滞在あたり1,000ポイント ・1滞在あたり飲食アメニティ1つ |
|
ゲイロード・ホテル | ・1滞在あたり1,000ポイント
・1滞在あたり10米ドルの飲食クレジット |
|
セントレジス、ラグジュアリーコレクション、Wホテル、シェラトン、ルメリディアン、ウェスティン、トリビュートポートフォリオ | ・1滞在あたり1,000ポイント
・1滞在ごとに提供のアメニティ、会員+同伴者1名様のレストランでの朝食 |
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ザ・リッツ・カールトン、エディション・ホテル、マリオット・バケーション・クラブ、マリオット・グランド・レジデンス・クラブ、シェラトン バケーションクラブ、ウェスティン バケーションクラブ、Design Hotels™、ホーム&ヴィラ・バイ・マリオットインターナショナル | ・1,000ポイント | |
コートヤード・バイ・マリオット | ・1滞在あたり500ポイント
・会員と同伴者1名様が利用できる1泊あたり10米ドルの飲食クレジット |
|
ACホテル・バイ・マリオット、モクシー・ホテル | ・1滞在あたり500ポイント
・1滞在あたり飲食アメニティ1つ ・1泊あたり10米ドルの飲食クレジット |
|
スプリングヒル・スイート、フェアフィールド、レジデンス・イン、タウンプレース・スイート | ・1滞在あたり500ポイント、または飲食アメニティ | |
フォーポイント、アロフト | ・1滞在あたり500ポイント
・アメニティ ・会員と同伴者1名様のレストランでの朝食 |
|
プロテア・ホテル | ・1滞在あたり500ポイント
・会員と同伴者1名様のレストランでの朝食 |
|
エレメント | ・1滞在あたり500ポイント
・アメニティ |
ポイントや飲食クレジットのみ提供されているホテルもあるため、プラチナエリートのウェルカムギフト内容は事前に確認しておくと良いでしょう。
なお、日本に存在するマリオットボンヴォイグループのホテルは、プラチナエリートへ無料朝食を提供しているケースが多くなっています。ただ、ザ・リッツ・カールトンのように朝食が提供されていないホテルも存在するため注意しましょう。また、朝食をとる時間がない人はポイントを選択すると無駄がありません。
客室保証の内容変化
上記でも説明したとおり、マリオットボンヴォイはステータスの高い会員に対して客室保証サービスを提供しています。プラチナエリートも同様で客室が確保できなかった場合、近隣のホテルを無償で手配してもらえる仕組みです。
また、プラチナエリートはさらに手厚い補償を受けられるようになっていて、以下のとおりポイントを獲得可能です。
参加ブランド | 補償内容 |
エディション・ホテル、ラグジュアリーコレクション、Wホテル、JWマリオット、マリオット・ホテル、シェラトン、デルタ・ホテルズ、ルメリディアン、ウェスティン、オートグラフ コレクション、ルネッサンス・ホテル、トリビュートポートフォリオ、ゲイロード・ホテル | 200米ドルと90,000ポイント |
コートヤード・バイ・マリオット、フォーポイント、スプリングヒル・スイート、プロテア・ホテル、フェアフィールド、ACホテル・バイ・マリオット、アロフト、レジデンス・イン、タウンプレース・スイート、モクシー・ホテル | 100米ドルと90,000ポイント |
予約していた客室に宿泊できるのが一番ですが、万が一、何かしらのトラブルがあった際も特に優遇される仕組みとなっています。
チタンエリートになることで得られる特典
1月1日~12月31日までの1年間に75泊するとプラチナエリートからチタンエリートへとランクアップします。ランクアップした後は翌々年の2月までステータスが継続する仕組みです。宿泊数がアンバサダーエリートの条件を満たし、なおかつ合計利用金額も条件を満たすとランクアップされます。プラチナエリートの特典に追加される特典や変更になる特典を解説します。
ザ・リッツ・カールトンを含めた客室のアップグレード
チタンエリートになるとザ・リッツ・カールトンを含めて客室のアップグレードを受けられます。ステータスがプラチナエリートであると客室のアップグレードを受けられますが、ザ・リッツ・カールトンでは特典を受けられません。しかし、チタンエリートまで上り詰めると、ザ・リッツ・カールトンでもアップグレードを受けられます。
ザ・リッツ・カールトンはグループの最高峰であるため、スイートルームは特に高品質です。そのような部屋までアップグレードの対象となることは夢があるといえるでしょう。
ただ、チタンエリートをもってしてもクラブフロアにアクセスできる部屋にアップグレードされることはありません。部屋がアップグレードされた場合でも、クラブフロアを利用したいならば料金を支払う必要があります。
48時間の予約保証
チタンエリートのステータスを保有していれば48時間前から予約保証を受けられます。つまり、少なくとも48時間前までに予約すれば、その施設の客室を確保してもらえるのです。
予約保証で注目したいことは、予約サイトなどで満室でも客室を確保してくれることです。その仕組みについては不明ですが、48時間前までに希望していれば希望するホテルに宿泊できます。Webサイトで満室であっても、専用のデスクに連絡すれば対応してもらうことが可能です。
ただ、一部のホテルにおいては予約保証が利用できない場合があります。例えば、ホテルの改修工事で部屋が解放されていないと予約はできません。可能な限り善処はしてくれますが、100%対応してもらえるとは言い切れないため注意しましょう。
75泊での年間チョイス特典
対象となる宿泊が75泊以上になると、チョイス特典として以下から1つのサービスを受けられます。
チタンエリート75泊の年間チョイス特典のオプション
- 5泊分のスイートナイトアワード
- 宿泊料金40%割引
- チャリティ寄付100ドル
- ご友人またはご家族へのゴールドエリート会員資格ギフト
- 5泊分のエリートナイトクレジット
- 1泊分の無料宿泊特典
自分自身のために使う特典だけではなく、ゴールドエリートを付与できる特典が含まれます。プラチナエリートの場合はシルバーエリートを付与できる特典であるため、チタンエリートになることで付与できるステータスが高まるのです。
アンバサダーエリートになることで得られる特典
(出典:マリオットインターナショナルHP)
1月1日~12月31日までの1年間で100泊以上かつこの期間内の宿泊料金やレストランなどでの支払いなど合計利用金額が23,000米ドルを超えるとアンバサダーエリートにステータスがランクアップします。マリオットボンヴォイのステータスでは最も高いものであり、最上級のサービスが提供されます。チタンエリートまでのサービスに加えられる特典を解説します。
アンバサダーサービス
(出典:pixabay)
アンバサダーエリートのステータスを持つ会員は、マリオットボンヴォイからアンバサダーサービスを提供されます。アンバサダーサービスとは、滞在のすべてをプロがサポートしてくれるサービスです。
例えば、海外のホテルに宿泊する場合、その周辺の飲食店を手配してもらえます。見知らぬ土地でも、要望を出しておくだけで自分が好む食事をとれるのです。失敗がないかつ時間を短縮できるため魅力的でしょう。
また、ホテルに滞在するにあたって必要な物や情報を提供してくれます。ホテルには常備されていないものでも、事前に連絡しておくことで手配してもらうことが可能です。サプライズのようなイベントだけではなく、自分が愛用している品などもアンバサダーに依頼しておけば手配してくれます。
Your24™
Your24™はチェックインの時間をリクエストできる制度です。一般的にホテルへチェックインする際は、ホテル側が指定した範囲内でチェックインしなければなりません。しかし、アンバサダーエリートのステータスになると、24時間いつでも自分の好きな時間をチェックイン時間に指定できます。
また、チェックアウト時間は基本的にチェックインしてから24時間後です。一般的な宿泊よりも長く滞在できるようになっていて、ホテル内で最大限時間を活用できます。
また、チェックイン時間によってはレイトチェックアウトとの組み合わせが可能であり、最大で31時間の滞在が可能です。
なお、最終的なチェックイン時刻の決定はアンバサダーから返答を受けてからです。チェックインにあたっては部屋の準備や手続きが必要になるため、好きな時間に出向いてチェックインできるわけではありません。
まとめ
マリオットボンヴォイグループのステータス制度について解説しました。会員登録するだけでメンバーのステータスを得られ、割引料金が適用されるなどのメリットがあります。無料で会員登録できるため、マリオットボンヴォイを利用する機会があるならば登録してステータスを得るべきです。
また、基本的には年間の宿泊回数に応じてランクアップします。ステータスが上がると適用される特典の種類が増える仕組みです。マリオットボンヴォイのヘビーユーザーになると、それだけ多くの特典を得られます。
なお、特定のクレジットカード発行することで、宿泊回数に関わらずステータスを上げることが可能です。「宿泊回数は多くはないが高いステータスを手に入れたい」と考えるならば、クレジットカードの発行を検討してみると良いでしょう。
マリオット・ボンヴォイ・カード加入は既存会員からの紹介が最もお得!
「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード」「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」に加入する場合、既存会員から紹介コードURLを発行して頂いてそこから入会すると、入会に際して大量の入会ポイントを得られますので、最もお得です。
詳細については、このWEBサイトの別の記事をご参照ください。
また、紹介コードURLを紹介させて頂くことも可能であり、ご希望の場合は、お問い合わせフォームからお問い合わせをして頂いたり、下記の紹介LINKからアクセスして頂けましたら幸いです。