1.Marriott Bonvoyポイントを貯める
1-1.Marriott Bonvoyポイント
はじめに「Marriott Bonvoyポイント」について簡単に説明します。「Marriott Bonvoyポイント」は、世界的なホテルチェーンの「Marriott グループ」が運営しているポイントプログラムです。Marriott グループが発行しているクレジットカードを利用すると貯めることができるだけでなく、多様な方法でポイントを貯めることができます。
方法 | 貯まるポイント数 |
Marriott Bonvoy系のホテル宿泊 | 1US$に対して10ポイント
会員ランクごとのボーナスあり |
Marriott Bonvoy系ホテルのキャンペーンに参加 | キャンペーンの内容により変動 |
ポイントを購入する | 1,000ポイント=12.5US$ |
ポイントを移行する | 「楽天」などの提携会社のポイント
「ハピタス」などのポイントサイトのポイント |
【マリオットホテル公式サイトより】
1-2.Marriott Bonvoyポイントの使い方
次にMarriott Bonvoyポイントの使い方を解説します。 貯めた「Marriott Bonvoyポイント」の使い方の代表例は以下の方法です。
内容 | 必要なポイント数など |
マリオット系列のホテルへの無料宿泊 | ホテルランクや宿泊時期によって必要ポイント数が変動
【一例】 リッツカールトン東京 70,000P~ ウェスティンホテル東京 50,000P~ など日本国内だけでなく世界中の系列ホテルで無料宿泊特典に交換可能 |
航空会社のマイルへの移行 | ANAやJALなどのマイルに交換可能
交換率はほとんどの航空会社が「3P=1マイル」換算 |
1-3.Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
Marriott Bonvoyポイントは、クレジットカードの利用で貯めることができると説明しましたが、ポイントを効率よく貯めることができるカードとして有名なカードが、下の2つのカードです。
- Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
- Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード
【Marriott Bonvoyアメックス公式サイトより】
しかし、これらのカードだけしか「Marriott Bonvoyポイント」を貯めることができるカードではありません。
Marriott Bonvoyポイントは「他のポイントプログラムからポイントの移行をして貯めることが可能」です。アメックスの『メンバーシップ・リワード・ポイント』や楽天の『楽天ポイント』などを移行して、Marriott Bonvoyポイントに交換できるので、これら提携しているポイントプログラムのポイントを貯めることができるクレジットカードも「Marriott Bonvoyポイント」を貯めることができるカードになります。
2. マリオット・プレミアムカードを超えるカードが登場
一般的には、ポイントプログラムを運営している会社が発行するクレジットカードを利用するのが一番ポイントを貯めやすいと思われています。つまり、Marriott Bonvoyポイントの場合には、「マリオット・プレミアムカード」です。
しかし、ポイント移行が可能な場合には、この限りではありません。Marriott Bonvoyポイントも本家マリオット・プレミアムカードよりポイントが貯まりやすいカードがあります。それが「アメックス・プラチナカード」です。では、なぜアメックス・プラチナが本家のカードを超えてしまうか解説していきます。
2-1. アメックス・プラチナカード
はじめに簡単に「アメックス・プラチナカード」について説明します。世界的なステイタスの高さで知られているアメックスブランドの上位カードがアメックス・プラチナカードです。カード概要は以下の通りです。
年会費 | 165,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1%~ |
特典 | ・ポイントアップグレードプログラム「メンバーシップ・リワード・プラス」(無料)
・フリーステイギフト(無料宿泊サービス) ・空港ラウンジ利用可能 ・ホテルメンバーシップ特典 など |
コンシェルジュデスクサービス | あり |
【アメックス公式サイトより】
2-2. アメックス・プラチナカードのメンバーシップ・リワード
アメックス・プラチナのポイント制度は「メンバーシップ・リワード」といい、基本的にはカードの利用「100円につき1P」のポイントが貯まります。ポイントは1度交換すると最長3年間の有効期限が無期限になります。
また、プラチナカードの保有者は、「メンバーシップ・リワード・プラス」に無料で登録することができます。「メンバーシップ・リワード・プラス」の特徴は以下の3点です
- ポイントの有効期限が無期限になる
- ポイント移行・ポイント交換レートがアップする
- 貯まるポイントが「対象加盟店ボーナスポイントプログラム対象店」と「海外利用ボーナスポイントプログラム」の利用で100円=3ポイントに
2-2. アメックス・プラチナカードのメンバーシップ・リワード加盟店
下記の「対象加盟店ボーナスポイントプログラム対象店」で商品やサービスを購入すると100円につき1ポイントの通常ポイントに加えてボーナスポイントが100円につき2ポイントの合計3ポイント付与となります。
対象になるのは以下のサービスです。
Amazon | Amazon.co.jp
Amazonマーケットプレイス Kindle本 Amazon Business ※ Amazonプライムの会費およびPrime Studentの会費、Amazonフレッシュなど、 一部のお支払いはポイント加算の対象外 |
Yahoo! JAPAN | Yahoo!ショッピング
Yahoo!オークション ※ LOHACOはポイント加算の対象外 ※ 自動車車体、デジタルコンテンツの商品購入はポイント加算の対象外 |
iTunes Store/App Store | iTunes Store
App Store Apple Books Apple Music |
Uber Eats | Uber Eats アプリ
Uber Eats ウェブサイト |
ヨドバシカメラ | ヨドバシカメラ
ヨドバシ・ドット・コム 石井スポーツ アートスポーツ |
JAL公式ウェブサイト | JAL国内線/国際線航空券
JALPAK国内/海外ツアー商品 |
一休.com | 一休.comにてご予約の国内宿泊 |
HIS公式ウェブサイト | 海外航空券
事前決済となる海外ホテル 海外航空券 + ホテル(セット販売) 海外パッケージツアー 海外オプショナル/レンタカー |
アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン | アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインにてご購入の事前決済のホテル/レンタカー/国内航空券 |
3. メンバーシップ・リワード・プラスとレートアップキャンペーン
なぜ「Marriott Bonvoyポイント」を貯めるのに、マリオット・プレミアムカードではなく、アメックス・プラチナになるのでしょうか。
その秘密は「メンバーシップ・リワード・プラス」と「レートアップキャンペーン」にあります。
3-1. マリオット・プレミアムカードは最大3%還元
はじめに「マリオット系列のアメックス」の場合、以下のようにMarriott Bonvoyポイントが貯まります。
【アメックス公式サイトより】
つまり、プレミアムカードであっても日常利用で貯めることができるポイントは100円で3ポイント(交換率3%)です。
3-2. アメックス・プラチナもメンバーシップ・リワードで最大3%還元
アメックス・プラチナのポイント加算率は100円でメンバーシップ・リワードのポイントが1ポイント貯まります。このポイントをMarriott Bonvoyポイントに交換するときのレートは2000ポイントが990 Marriott Bonvoyポイントになります。つまり、普通に交換すると「100円の利用で0.495ポイント」貯まる計算です。これでは、マリオット系列のアメックスにかないません。
しかし、ここから「プラチナカード」のマジックがさく裂します。
まず、「プラチナカード」に付帯する「メンバーシップ・リワード・プラス」の特典で、メンバーシップからMarriott Bonvoyポイントへの交換レートが
『1000ポイントが990 Marriott Bonvoyポイント』になります。
【アメックス公式サイトより】
さらに「メンバーシップ・リワード・プラス」のお店で商品購入をすると100円で3ポイント貯まります。
3-3. Marriottポイント移行レートアップキャンペーンで最大4.5%還元に
2つ目のマジックでポイント還元率が最大4.5%になります。マジックは「50%レートアップキャンペーン」です。
【アメックス公式より】
現在行われているキャンペーンは『50%レートアップキャンペーン』になります。
交換したポイントの50%が上乗せされるキャンペーンで、これも活用すると以下のようになります。
獲得できる
Marriott Bonvoyポイント |
レートアップキャンペーン適用後 | |
通常店舗の利用 | 100円で0.99P
交換率:約1% |
交換率:約1.5% |
メンバーシップ・リワード・プラス加盟店利用 | 100円で2.97P
交換率:約3% |
交換率:約4.5% |
注目してほしいのが、メンバーシップ・リワード・プラス加盟店で利用し、レートアップキャンペーンのときに交換するケースの「交換率:約4.5%」です。この場合、本家のマリオット系列のアメックスよりもポイントが貯まりやすくなります。アメックス・プラチナカードがマリオット・プレミアムカードを超えてしまうのです。
Marriott Bonvoyポイントを貯めるならマリオット系のカード一択と思っている人が多いかもしれませんが、実は「リワードプラスの店舗を利用するケースが多い人」になるとアメックス・プラチナを使った方がお得にポイントを貯めることができるのです。
3-4. 最大還元率4.5%にするための注意点
ただし、2点注意点があります。1つ目は、メンバーシップ・リワード・プラスで付与されるボーナスポイントはプログラム年度(9月1日~8月31日)で10万ポイント(500万円ご利用分)となっています。
2つ目が、「レートアップキャンペーン」は常に実施されているものではないので、キャンペーン期間を狙ってポイント移行するという点です。
3-5. メンバーシップ・リワード加盟店Amazonを使うと上手にポイントが貯まる
メンバーシップ・リワード・プラスの「対象加盟店ボーナスポイントプログラム対象店」を利用しないと「100円=3ポイント」にならないので、そんなにポイントを貯めることがないと思っている人がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください!
実は税金の支払いも「100円で3P貯めること」ができるのです。ただし、アメックス・プラチナを使ってそのまま税金の支払いをしてはいけません。アメックス・プラチナでも税金の支払いはできますが、そのまま支払いをすると200円で1ポイントしか貯まりません。
【アメックス公式サイトより】
そこで「Amazon」を利用します。
- Amazonギフト券をアメックス・プラチナで購入するとメンバーシップ・リワード・プラスの恩恵で100円の購入につき3P貯まります。
- 次にAmazon Payを使って税金の支払いをします。Amazon PayはAmazonギフトの利用も可能なので税金の支払い(一部の税金は支払い不可能)でポイントの大量獲得が可能です。
この方法で獲得したメンバーシップ・リワード・ポイントもMarriott Bonvoyポイントに交換することができますし、ボーナスポイントを加算対象になります。
4. まとめ
ここまで、マリオット・プレミアムカードよりもアメックス・プラチナカードの方がMarriott Bonvoyポイントが貯まりやすいケースについて解説しました。これまで、Marriott Bonvoyポイントを貯めるのであれば「マリオット系カード一択」と思っている人がいたのであれば、比較の選択肢に「アメックス・プラチナカード」を入れてほしいと思います。使い方や時期を考えれば、アメックス・プラチナの方が、効率よくMarriott Bonvoyポイントを貯めることができます。アメックス・プラチナには、プラチナ独自の特典も数多くついているので、マリオット系カードよりも恩恵を受けることができますよ。