還元率3%!アメックス×Amazon Payによる国税支払い方法徹底解説 

導入

(国税庁「令和4年12月からスマホアプリ納付が利用可能になります」から切り取り) 

今年も確定申告の時期がやってきました。副業をしている方やフリーランスの方にとっては、納税の準備をしていることでしょう。実は納税の方法によっては、事実上の納税額を大きく抑えられるのをご存知でしょうか。2024年2月時点では、国税の支払い方法において最もお得とされている方法が、アメックスカード×Amazon Payの組み合わせによる支払いです。この方法を利用することでなんと3%の還元率が実現できます。納める金額にもよりますが、3%還元があるかないかでは大きな差になります。そこで今回は国税を最もお得に納める方法である、アメックスカード×Amazon Payの支払い方法についてご紹介します。 

本記事の情報は2024年2月現在です。今後ルールが変更になる可能性があるため、支払い前には最新の情報を確認してください。 

国税の支払いが必要になる人とは?

まず、国税の支払いが必要になる人について軽く説明します。国税とは所得税、法人税、相続税、贈与税、消費税、たばこ税、自動車重量税が該当し、課税主体が国である税金のことを指しています。基本的に会社勤めで収入源が給与のみの方は、所得税は源泉徴収されているため国税を直接支払うことはないでしょう。確定申告において所得税や消費税を支払い義務が発生するのは、フリーランスや副業をしている方が中心となります。該当する方は支払い方法を意識するだけで、大きな差が生まれるため今回の内容を参考にしてみてください。 

国税の支払い方は重要!

クレジットカードでの国税支払いはお得にならない

(American Express公式サイトより) 

近年ではキャッシュレス決済の普及によりクレジットカードを利用して国税を支払うことも可能です。カードブランドとしては、VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDが対象です。しかし、クレジットカードを利用して直接国税を支払う方法はあまりおすすめできません。理由としては主に以下の2点です。 

  • 国税の支払いではクレジットカードの還元率が低くなる場合がある 
  • クレジットカード支払い手数料が別途で発生する 

各種クレジットカードでは国税の支払いにおいてどのような扱いになっているのか具体例を示します。 

表1 主要クレジットカードの国税支払い時における還元率 

クレジットカード  通常還元率  国税支払い時還元率 
楽天カード  100円につき1p  500円につき1p 
イオンカード  200円につき1p  200円につき1p 
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード  100円につき1p  200円につき1p 
Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード  100円につき2p  200円につき2p(300万円以上はポイント付与対象外) 

表2 クレジットカードでの国税支払い時における決済手数料 

納付税額  決済手数料(税込み) 
1~10,000  83 
10,001~20,000  167 
20,001~30,000  250 
30,001~40,000  334 
40,001~50,000  418 
5万円以上も1万円ごとに決済手数料は追加されていく 

(国税クレジットカードお支払いサイトを参考に筆者が作成) 

イオンカードのように国税支払い時にも通常の還元率と変わらずにポイント付与されるカードもありますが、通常還元率の半分以下、場合によっては付与対象外となるカードもあります。今回ご紹介するアメックスカードも還元率半減の支払い対象先に国税が含まれていることが上の画像からわかります。さらに、表2の通りクレジットカードで国税を支払う場合には支払金額に応じて手数料が発生します。結果的に手数料負けしてしまい、現金での支払いと比較して損してしまう恐れもあります。 

クレジットカードで国税を支払う場合には上限があり、1,000万円未満(カードの決済可能額がそれ以下の場合は決済可能額以内)となっています。国税で1,000万円になる人はあまりいないかと思いますが、該当する場合には複数回に分けて支払う必要が出てきます。 

これらを踏まえるとクレジットカードで直接国税を支払うことは、還元率、手数料で損をしてしまい、1,000万円以上の高額納税者にとっては手間もかかるためあまりおすすめできません。 

国税の支払いはスマートフォン決済で

国税の支払いでクレジットカードはおすすめできないとご紹介しましたが、代わりにスマホ決済を利用することで手数料の支払いを回避できるようになってきています。2024年2月現在では以下の画像に記載されたスマホ決済が対応済みです。 

(国税庁HPの画像を引用) 

スマホ決済では決済手数料が発生しません。そのため、クレジットカードからスマホ決済で直接支払い、またはチャージして支払いなどで、直接クレジットカードで支払うよりもお得にポイントを獲得できることとなります。 

しかし、スマホ決済での支払いは最大30万円までクレジットカードよりも低くなっています。30万円を超える場合には複数回に分けて支払う必要があることを把握しておきましょう。 

アメックス×Amazon Payで還元率なんと3%!お得な国税の支払いルート

ここまでで、国税の支払いにおいてはクレジットカードよりもスマホ決済の方がお得だとご紹介しました。国税の支払いにおいて最もお得だとされている方法が、「アメックスのカード×Amazon Pay」です。ここではそのお得な支払い方法について詳しく解説します。まず、国税支払いの大まかな流れは以下の通りです。 

  1. American Expressのメンバーシップ・リワード・プラスに加入 
  2. アメックスのカードでAmazonギフト券を購入 
  3. Amazon Payでギフト券を利用して国税を支払う 

この3つの工程について、ご紹介していきます。 

American Expressのメンバーシップリワードに加入

American Expressでは「メンバーシップ・リワード・プラス」という制度があります。メンバーシップ・リワード・プラスは、以下の3点が特徴です。 

  • ポイントの有効期限が無期限になる 
  • ポイント移行/ポイント交換レートがアップする 
  • 貯まるポイントが通常の3倍にあたる100円で3ポイントとなる(追加登録が必要) 

(American Express公式サイトより) 

メンバーシップ・リワード・プラスの特典の中で国税支払いにおいて着目したいのが、ポイント還元率が3倍となる「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」です。現在、本プログラムでボーナスポイントが付与される加盟店は以下の9店となります。 

  • Amazon 
  • Yahoo! JAPAN 
  • iTunes Store / App Store 
  • Uber Eats 
  • ヨドバシカメラ 
  • JAL公式ウェブサイトにてオンラインでご購入の商品 
  • 一休.com 
  • HISの公式ウェブサイトにてオンラインでご購入の商品 
  • アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン 

メンバーシップ・リワード・プラスの対象カードとしては、アメックス・グリーン、アメックス・ゴールド、アメックス・プラチナの個人向けカードとビジネスカードのプロパー6種類限定となります。アメックス・プラチナ以外は、年間参加費3,300円(税込み)を支払うことで、メンバーシップ・リワード・プラスの特典を受けられるようになります。ホテルや航空会社との連携のアメックスカードは対象外なのでご注意ください。 

アメックスカードでAmazonギフト券を購入

メンバーシップ・リワード・プラスへの入会が完了すると、次にAmazonギフトカードを購入する段階に移ります。Amazonはポイント還元率が通常の3倍となる対象加盟店であり、かつ適用範囲に制限がないため、なんとAmazonギフト券の購入でも特典が適用されます。たとえば、10万円のAmazonギフト券をアメックスカードで購入すると、通常ポイント還元1%とリワード・プラスボーナスポイント2%の合計3,000ポイントが付与されます。 

Amazonギフト券の購入は、アメックスカードではショッピング扱いとなり支払い上限も設定されていないため、高額納税者にとっても安心です。ただし、メンバーシップ・リワード・プラスのボーナスポイント付与上限は10万ポイントであり、ギフト券500万円以降の購入分では通常の1%となることを把握しておきましょう。  

(Amazonより) 

ギフト券を購入する際には100円以上1円単位で購入可能なチャージ式のギフトカードがおすすめです。国税として支払う金額に応じて購入できるため無駄になることがありません。とはいえ、Amazonギフト券は発行後10年間有効なため、物理カードを購入して端数分が余ったとしても失効する心配はほぼないでしょう。 

Amazon Payでギフト券を利用して国税を支払う

Amazonギフト券の購入が完了すれば、あとは国税の支払いのみです。国税庁のサイトから「国税スマートフォン決済専用サイト」へ遷移し必要事項の入力を完了させ、支払い方法でAmazon Payを選択すればOKです。  

(スマートフォン決済専用サイトから) 

上の画像のサイトでAmazon Payを選択すると、納税者情報の入力画面、納税額等の納付情報の入力画面に遷移します。最後に入力情報の確認を行って、国税の納付は完了になります。 

納付は計画的に行おう

30万円以上の国税をAmazon Payで納付する際に注意点があります。30万円以上の場合には複数回に分けて納付する必要があるとお伝えしましたが、納付期限を把握し余裕をもって納税するようにしましょう。実際に複数回に分けて納税した方の口コミによれば、一度Amazon Payで納税するとセキュリティロックのようなものがかかり、2~3日は再納付ができなくなるようです。この現象について公式に発表されているわけではないので、詳細は分かりかねますが、期限ギリギリに複数回納付するのは危険なので余裕をもって計画的に行うようにしましょう。 

【追加情報】スマホ決済はポイントやマイル付与の上限を回避できる 

今回のメインテーマである「アメックスカード×Amazon Payで3%還元」とは少しずれますが、そのほかの観点から見てもメリットがあることをご紹介します。 

本記事でご紹介してきた3%還元方法は、アメックスのプロパーカードのみ対象のメンバーシップ・リワード・プラスへの加入が条件でした。つまり、ヒルトン、Marriott Bonvoy®、ANA、デルタといったホテルや航空会社と提携しているアメックスカードをお持ちの方は対象外でした。しかし、先ほどの3%還元方法は使えないにしても、実はメリットがあります。それは高額納税者であっても全額ポイント、マイル・マイル付与対象として支払いができることです。 

20241月1日より、国税支払いにおける加算ポイント対象の上限金額が改悪されました。ヒルトン・オナーズ提携、ANA提携、デルタスカイマイル提携の3種類の各カードは、これまでポイント・マイルの加算対象となる上限金額が設定されていませんでしたが、300万円以上の国税支払い分は加算対象外となりました。また、Marriott Bonvoy提携はこれまでの上限500万円から300万円に引き下げられました。そのため、300万円以上の納税をしていた方にとっては付与されるポイントやマイルが大幅に減少するということになります。 

しかし、これはクレジットカードで直接国税を支払った場合の話です。クレジットカードでのAmazonギフト券購入は、国税支払いではなくショッピング利用に分類されます。つまり、Amazon Payで国税を支払えば、300万円を超える部分についてもポイントやマイルは通常通り付与されます。これらは少し手間ではありますが、年間の決済修行をしている方にとっても、ポイントやマイルを通常通り貯めることができるため朗報だといえるのではないでしょうか。 

まとめ

今回はアメックス×Amazon Payで国税を支払うことで3%の還元率を達成できることについてまとめました。納税は国民の義務のため決められた額を支払わなくてはいけませんが、支払い方によって、事実上の支払い金額を大きく抑えることが可能でした。2024年2月現在の国税の支払いにおいては、アメックスのプロパーカードとAmazon Payを組み合わせた支払い方法が非常にお得となっています。また、アメックスのプロパーカードをお持ちでない方も、スマホ決済による国税の納付はポイント還元率や決済手数料の両面から見てお得でしたので、これを機に支払い方法を検討してみましょう! 

 

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