2023年にJAL(日本航空)を利用しまくって修行し、JALの上級会員である「JGC(JALグローバルクラブ)」への入会を考えている人は、どのルートがよいのか悩むところだと思います。そこで「回数派」「国内線修行派」「国際線修行派」の3つに分けて2023年おすすめの修行ルートを解説します。
【JAL JGC公式サイトより】
JALのJGC修行をするにあたり『できるだけ安くJGCを取得したい』『国内線のみで取得したい』など、人それぞれの要望があると思います。本記事では、できるだけ要望を満たすことができるよう2023年4月の情報を元におすすめの航空券、修行向き路線を厳選して紹介します。JALは2023年4月に航空券の価格や種別、割引運賃の名称が変わっているので修行を考えている人は注意してください。
【筆者提供】
JGC修行の概要とFLY ONポイント
はじめにJGCについて簡単に説明します。JGCはJALグローバルクラブ(以下JGC)
の略称で、多頻度利用者に対してJAL(日本航空)が優遇サービスを提供するものです。JGCはお金を入れば入会できるものではなく、2023年度はJALマイレージクラブの「サファイヤステイタス」以上を獲得すると入会できます。(2024年度から新プログラムが開始されるとアナウンスされていますので、入会基準に変更があるかもしれません)
【JAL公式ページより】
サファイヤステイタスの獲得条件
つぎにJGCの取得条件になる「ステイタス」について解説します。
JALでは利用者のフライト距離に応じて「FLY ONポイント(以下FOP)」を付与しています。ステイタスはFOPの数とフライト回数に条件を付けて、一定数を満たすと付与されるようになっています。
【ステイタス達成条件】
ステイタス | 達成条件 |
ダイヤモンド | 毎年の1月~12月の12カ月間で100,000FLY ON ポイント
(うちJALグループ便50,000FLY ON ポイント)以上の搭乗 または120回(うちJALグループ便60回)以上かつ35,000FLY ON ポイント以上のご搭乗 |
JGCプレミア | 【JGC入会済みで】
毎年の1月~12月の12カ月間で50,000FLY ON ポイント (うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上の搭乗 または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上のご搭乗 |
サファイヤ | 毎年の1月~12月の12カ月間で50,000FLY ON ポイント
(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上の搭乗 または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上のご搭乗 |
クリスタル | 毎年の1月~12月の12カ月間で30,000FLY ON ポイント
(うちJALグループ便15,000FLY ON ポイント)以上の搭乗 または30回(うちJALグループ便15回)以上かつ10,000FLY ON ポイント以上のご搭乗 |
サファイヤステイタスを目指すのであれば
『毎年の1月~12月の12カ月間で50,000FLY ON ポイント
(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上の搭乗』
『50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上の搭乗』
上記のどちらかを満たす必要があります。
【JAL公式サイトより】
JGCを獲得するとえられる特典
JGCを目指す理由は魅力的な特典を多く受けることができるからです。
主な特典は以下のものです。
【JGC主要特典】
【マイル関係】
・初回搭乗時にボーナスマイル3,000マイル ・搭乗ボーナスマイル35%加算 |
【予約・搭乗時】
・JGC専用チェックインカウンター、専用保安検査場の利用 ・優先キャンセル待ち、空席待ち ・優先搭乗 ・受託手荷物の容量優遇、優先返却 |
【ラウンジ利用】
・サクララウンジ、ワンワールド加盟航空会社ラウンジ利用 |
これらのサービスを受けることができるので飛行機への乗り降りの時間を短縮することが出来たり、ラウンジでゆっくり休憩したりすることができます。
【画像提供:筆者】
2023年JGC修行ルート考察する
JGC取得のために飛行機の乗りまくる「JGC修行」をしようと考える場合、ルート選定が大切です。お金をかけて飛行機にたくさん乗ればJGCを取得することができます。しかし、それではお金持ちにしかできません。そこで、JGCを目指す人はできるだけ「安く・短期間に・効率よく」JGCの取得を目指す研究をしています。
では、2023年4月の時点でどんなルートがあるのでしょうか。まずルートを考察する前に、サファイヤステイタスの到達基準は2つあるため、修行する人が「50回搭乗の到達回数を目指す」か「50,000FOP到達を目指す」を決めなければいけません。そして「50,000FOP到達」を目指す場合、「国際線を利用する」か「国内線を利用する」かの全部で3つのパターンに分かれます。この先は3つのパターンの特徴、メリット、デメリットを紹介し、最後に修行にかかる費用と時間で考察をします。
2023年 回数の条件達成でJGCを目指す
JGCに入会するために必要なJALの「サファイヤステイタス」を獲得する方法として
『50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上の搭乗』
の条件達成を目指します。
50回の搭乗回数を満たせばよいので、できるだけ安い航空券を購入し、フライト時間が短い路線に乗って条件達成が最も効率が良いです。そこで距離が短く、安い路線の代表例を紹介します。
路線 | 最安値運賃(令和5年4月調べ)
運賃名 スペシャルセイバー |
大阪(伊丹)~但馬 | 7,490円~ |
那覇~宮古 | 6,070円~ |
宮古~多良間 | 6,160円~ |
福岡~宮崎 | 6,270円~ |
仮にスペシャルセイバーの最安値のときに航空券を確保できれば、50回の搭乗(25往復)をすると最安値30万円ちょっとでサファイヤステイタスを獲得することができます。本数が多い「那覇~宮古線」やJGC修行の路線として有名な「福岡~宮崎線」であれば1日に2往復程度はすることができます。
1点注意をしなければいけないのが「15,000FOP以上の搭乗」部分で、回数だけ達成しても、15,000FOPなければ条件達成になりません。「福岡~宮崎線」や「宮古~多良間線」は距離が短すぎて、この路線だけでは15,000FOPを満たすことができないため、いくつかは長距離便をはさむ必要があります。
【画像提供:筆者】
2023年 回数の条件達成でJGCを目指すメリット・デメリット
フライト回数でJGCを目指すメリットは、比較的安価に修行を終えることができるという点です。現在航空券の価格が上がってきており、安い航空券があまりありません。そんな中、6000円台で購入することができる航空券を50回分は、上手に購入すれば30万円ちょっとで済ませることができます。
デメリットは地方路線が中心という点です。東京や大阪に住んでいる人からすると現地まで移動しなければいけません。交通費の他に宿泊費までかかると航空券以外のコストがかさみ、航空券代を抑えても意味がなくなります。
2023年6月まで『片道6600円の「JALスマイルキャンペーン」』がJALの公式ページで期間限定、座席数限定で販売されています。
【JAL公式ページより】
回数派はこの航空券も狙い目の1つになります。比較的短距離だけど航空券が1万円近くするような路線(例 東京-伊丹・山形・小松や大阪から九州方面など)をキャンペーン価格で手に入れることができれば回数派の修行で利用できます。
2023年 国内線で50,000FOPの条件達成でJGCを目指す
2つ目にJGC修行の定番「国内線で50,000FOPを目指す方法」です。
FOPの計算方法は下記の式で計算されます。
【JAL公式サイトより】
FOP=「フライトマイル」×「ポイント換算率」+搭乗ボーナス
国内線の場合「ポイント換算率が2倍」となり、国際線で同じ距離乗るよりもFOPが貯めやすい特徴があります。
【JAL公式サイトより】
50,000FOP貯めようと思うとたくさんの距離を乗らなければいけなくなるので、修行向きの路線になるのは、ずばり!沖縄路線!になります。
【画像提供:筆者】
東京や大阪から那覇・宮古島・石垣島行きは距離遠いので1回のフライトでたくさんのFOPを貯めることができます。
【おすすめ沖縄路線 FOP獲得数】
区間 | 運賃 | 獲得FOP | サファイヤ到達に必要なフライト数 | 推定修行費用 |
羽田-那覇 | フレックス運賃 | 2,368 | 22フライト
(11往復) |
片道 48,240円
総額1,061,280円 |
羽田―那覇 | スペシャルセイバー | 1,676 | 30フライト
(15往復) |
片道 15,460円
総額 463,800円 |
羽田―石垣 | スペシャルセイバー | 2,036 | 25フライト
(12.5往復) |
片道 19,440円
総額 486,000円 |
大阪―那覇 | スペシャルセイバー | 1,308 | 39フライト
(19.5往復) |
片道 14,770円
総額 576,030円 |
名古屋―那覇 | スペシャルセイバー | 1,414 | 36フライト
(18往復) |
片道 15,420円
総額 555,120円 |
※「スペシャルセイバー運賃」は10月までの期間の最安値で計算
FOP計算の基本となる「フライトマイル数」は、航空券の種別によって変わります。区間マイルの100%が加算される「フレックス運賃」を利用すれば東京と沖縄(那覇)の場合、22往復で済ませることができますが、航空運賃が高いため修行にかかる費用は100万円を超えることになります。一方、「スペシャルセイバー」運賃を利用すれば、東京と沖縄(那覇)間で30フライト(15往復)で総額45万円程度になります。東京と沖縄は1日2往復することが可能(沖縄で宿泊すれば最大2.5往復)なので8日程度修行をすれば「サファイヤ」到達です。
2023年 国内線で50,000FOPの条件達成でJGCを目指すときに使いたい路線
おススメ路線で沖縄路線を紹介しましたが、実はここに組み込みと面白い路線があります。
それが「沖縄(那覇)-新千歳」線です。
この区間は直行便が飛んでいないのですが、経由便で「スペシャルセイバー乗継」という運賃があります。この運賃がとても安く2023年4月に調べると2023年6月に同区間(伊丹乗継)が16,910円で販売されています。
【JALホームページ 航空券予約より】
気になる獲得FOPは
フライト区間 | 獲得FOP |
沖縄(那覇)-大阪(伊丹) | 1308 |
大阪(伊丹)―新千歳 | 1200 |
合計 | 2508 |
16910円で2508FOPを獲得できる計算になります。FOP単価で考えると
6.7円/FOPとなります。例では伊丹乗換ですが、名古屋・東京などで乗り換えるルートが検索されます。乗換場所によって若干の獲得FOPに変化が出ますが、この航空券が安く販売されていれば取り入れたいところです。
モデルルートとしては
「東京・大阪・名古屋 → 那覇(沖縄) → 経由地 → 新千歳 → 東京・大阪・名古屋」
上記のように回ることができ、単純往復ではないので飽きにくいです。
お昼を沖縄で沖縄そばを食べ、夕飯に新千歳空港のビールとジンギスカンをつまんで帰るといった周遊旅行が可能になります。
【画僧提供:筆者】
片道6600円の「JALスマイルキャンペーン」は使えるのか
【JALスマイルキャンペーン公式サイトより】
2023年にJAL修行を考えるとき「JALスマイルキャンペーン」は使えないのか?と思った人も多いかもしれません。JALスマイルキャンペーンは、期間限定で行われているキャンペーン運賃で6月末まで設定される予定です。国内線・全路線一律片道6600円という破格の値段になっているので「JGC修行」をするのであれば、「使える」と思っている人もいるかもしれません。搭乗回数でJGCを目指す人には、おススメできる航空券として紹介しましたが、50,000FOPを目指す人にはどうでしょうか。一度考察してみましょう。
まず、JALスマイルキャンペーンの航空券は、航空券の「利用運賃カテゴリー」が「プロモーション」扱いとなるため、FOPの加算率は50%となります。
つまり、東京(羽田)-那覇線を「JALスマイルキャンペーン」で利用すると獲得できるFOPは984ポイントとなります。これを元に表に当てはめると以下の通りです。
区間 | 運賃 | 獲得FOP | サファイヤ到達に必要なフライト数 | 推定修行費用 |
羽田-那覇 | フレックス運賃 | 2,368 | 22フライト
(11往復) |
片道 48,240円
総額1,061,280円 |
羽田―那覇 | スペシャルセイバー | 1,676 | 30フライト
(15往復) |
片道 15,460円
総額 463,800円 |
羽田―那覇 | JALスマイルキャンペーン | 984 | 51フライト
(25.5往復) |
片道 6,600円
総額 336,600円 |
表を見ると「サファイヤステイタス」到達を目標に「全てJALスマイルキャンペーンを利用」すると51フライトしなければいけません。費用面ではかなり安くなりますが、人気の沖縄路線を6600円ですべて取るのはなかなか難しいです。
また、51フライトをしようと思うと13日以上の日数がかかります。キャンペーンも6月までの予定であるため修行を終える前にキャンペーンがなくなる可能性もあります。修行にかかる日数や時間、航空券の取りやすさから考えると安いキャンペーンだから修行に使えるかと言ったら、修行をする人の使える日数等を考慮する必要があります。
【画像提供:筆者】
2023年 国内線で50,000FOP達成でJGCを目指すメリット・デメリット
国内線で50,000FOPを目指すメリットは、1日完結型の修行をしやすい点です。特に東京・名古屋・大阪に居住している人であれば、住んでいる場所の最寄りの空港から沖縄行きに乗り、単純に往復するだけでFOPを貯めることができます。回数で達成を目指す場合は、短距離路線がある場所まで移動する必要がありましたが、それが必要ないので余分な交通費、宿泊費を浮かせることができます。また、単純な往復ではなく「3地点を巡る行程」を組むことも可能なので、飛行機旅を楽しむことができます。
デメリットは、回数に比べると費用が掛かる点です。「スペシャルセイバー」を利用しても回数到達に比べると少し余分にかかります。
2023年 国際線で50,000FOPの条件達成でJGCを目指す
JGC修行において一番難しく、でも考えるのが楽しい方法が「国際線で50,000FOP」を目指すやり方です。難しい理由は国内線と比べてルートが多く、JALの提携している航空会社の路線を利用すると無限と言っても過言ではないぐらいルートが出来上がります。その中から修行ルートを見つけるのは非常に難しいのですが、「定番ルート」と呼ばれるルートもたくさんあります。
そこで、なぜ定番ルートと呼ばれるのかを解説しながら2023年おススメのJAL国際線修行ルートを紹介します。
まず、JAL国際線の定番ルートと呼ばれているのが「アジア・オセアニア路線」を利用する方法です。その理由はFOP獲得の以下のルールにあります。
FOPの加算率としてJAL便の日本発着 アジア・オセアニア路線を利用するとポイント換算が1.5倍になります。
これを一覧表にすると以下のようになります。
【JAL国際線 エコノミークラス(航空券種別Y)利用時の獲得FOP】
路線 | 獲得FOP |
東京 - ソウル | 1,537 |
東京 - シンガポール | 5,368 |
東京 - シドニー | 7,695 |
東京 - ロサンゼルス | 5,858 |
東京 - ロンドン | 6,614 |
ポイント倍率の関係で、距離の長いヨーロッパ路線や北米路線よりもオセアニア路線の方が獲得FOPは多くなります。そのため、国際線でJGC修行をするのであれば「アジア・オセアニア路線」が重要になります。
【画像提供 筆者】
その中でも、フライト距離のある東南アジア路線・オセアニア路線が人気で、1往復のフライトで獲得できるFOPは以下のようになります。
【JAL国際線 エコノミークラス(航空券種別Y)利用時の往復獲得FOP】
路線 | 獲得FOP |
東京 - シンガポール | 10,736 |
東京 - クアラルンプール | 10,814 |
東京 - ジャカルタ | 11,636 |
東京 - シドニー | 15,390 |
東京 - メルボルン | 16,074 |
東京から東南アジア路線であれば5往復、オセアニア路線であれば3往復ちょっとで50,000FOPに到達します。ただしYクラスの航空券は高く、シドニーを往復すると1往復50万円程度かかります。プレミアムエコノミーの方が安いですが、それでも1往復40万円程度必要です。
割引運賃は注意が必要です。FOPの積算率は航空券の種別によって変わるため、割引運賃は加算率が悪くなります。
東京からシンガポール間を例にすると
航空券種別 | FOP積算率 | 獲得FOP | 価格(片道) |
Economy Special | 30% | 1,490 | 34,500~ |
Economy Semi-Flex | 30% | 1,490 | 42,000~ |
Economy Flex | 100% | 5,368 | 267,000~ |
Premium Economy Special | 100% | 5,368 | 72,000~ |
Business Special | 125% | 6,610 | 145,000~ |
実は、航空券の価格と獲得できるFOPを見るとプレミアムエコノミーでシンガポール往復をするのが一番お得であることが分かります。
2023年 国際線で50,000FOPの条件達成はOKAタッチ
では、国際線を利用する場合にはどのルートがオススメかと言えば、「OKA発のSINタッチ」です。OKAとは沖縄発のことで、SINはシンガポール行きです。つまり沖縄発東京経由のシンガポール行きがオススメになります。
その理由は下の予約画面を見てください。
【JAL公式サイトより】
沖縄発の東京経由シンガポール行きの運賃ですが、エコノミークラスの最も安いものは片道42,500円で販売されています。
同じ日の東京発の航空券を見ると
【JAL公式サイトより】
片道34,500円です。そしてお気づきだと思いますが、国際線の運賃に一律8,000円を加算した額が沖縄発の値段です。これは東京―沖縄間が8000円で販売されているのと同じになります。
また加算されるFOPは国際線に接続する国内線部分は国際線の予約クラスに合わせて加算されます。
【JAL公式サイトより】
今回の例で言えばプレミアムエコノミーを利用すると国内線部分は70%の加算です。
このプレミアムエコノミーを利用して沖縄から東京経由でシンガポールを往復すると以下のようにFOPが加算されます。
路線 | 獲得FOP |
沖縄 - 東京 | 2,368 |
東京 - シンガポール | 5,368 |
シンガポール - 東京 | 5,368 |
東京 - 沖縄 | 2,368 |
合計 | 15,472 |
しかも、このフライトにプラスして沖縄までの往復フライトが必要になるので、出発地から沖縄までをセイバー運賃で予約すれば往復で約3,000FOPを獲得できます。合計で18000FOP以上を獲得できるので、3回まわり「沖縄発のシンガポールタッチ」をすればサファイヤ達成です。
東南アジア路線が数ある中で「なぜシンガポールなのか」というと、東京からシンガポールまでの便数と関係しています。東京とシンガポールは1日2往復フライトがあり、昼に沖縄を出て、東京から夕方にシンガポールに向かう便に乗り継げます。そして、シンガポールに深夜に着いたら滞在1時間で折り返し便に乗り、東京に早朝着。さらい沖縄行きに乗り継いでお昼に沖縄到着という行程が出来上がります。沖縄行きのフライトと沖縄から帰ってくるフライトを同日中に入れることが可能で「0泊2日」「シンガポール滞在1時間」という修行にふさわしい日程が出来上がります。あまりの滞在時間の短さから「SINタッチ」という名前が付いています。
【日程例】
(1日目) 日本各地 → 沖縄 → 東京 → シンガポール(深夜着)
(2日目) 深夜シンガポール発 → 東京(早朝着) → 沖縄 → 日本各地
上記のような回り方で2日で完結するので土日休みでも修行ができるルートです。
しかも3回実施すれば済むので、最短6日間でJGC取得が可能です。
【画像提供 筆者】
オセアニア路線やクアラルンプール、ジャカルタ便ではダイヤの都合上、上記のような日程が現在のスケジュールでは組むことができないので、国際線で修行をするのであればSINタッチが最も効率の良いルートです。
2023年JGC修行ルートを費用面で考察
2023年JGC修行ルートについて、3つの方法を紹介しました。
最後に価格で比較します。
回数派 | 比較的安い航空券を利用すれば35万円程度で可能
ただし、短距離路線がある場所まで移動する必要があり、場合によっては宿泊費がかかるケースもある。修行以外での出費がかさむ可能性がある。 |
国内線
50,000FOP派 |
総額50万円程度には収まる見込み
1日完結の修行ルートを組めば、宿泊費を抑えることも可能。 |
国際線
50,000FOP派 |
最低でも60万円程度必要。海外旅行をでき、一番早くJGCを取得できるが、燃油サーチャージが値上がりしていることもあり、航空券の価格が昔より高くなっている。 |
筆者のおすすめは「国内線50,000FOP」です。国際線の修行にも魅力がありますが、2023年5月現在では航空券の価格が高騰しており、昔のようなコストパフォーマンスの良さがなくなりました。感染症対策など海外へ行く場合にはまだまだリスクが伴うため、国内線修業で、日本各地を回る旅が飽きずに楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで2023年JGC修行ルートについて解説をしました。まず、修行には3つの方法があるので、自分に最も合っているやり方を選択しましょう。途中で方法を変えるのは大変なケースもあります。国内線の50,000FOPを目指す方法が王道と言われていますが、ルート決めは工夫する余地がたくさんあります。
また、できるだけ安い航空券を利用するのであれば、早めに航空券を手配する必要があります。繁忙期(7,8月)は安い運賃がなくなるので、それ以外の時期(狙い目は6月や9月)で計画を早めに立てて航空券を準備しましょう。